毎月1000円の積立投資のやり方とおすすめの証券会社

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「投資」という言葉聞くと「今の自分とは関係のない」とか「いつかお金持ちになった時に考える」なんて他人事のように思っている人も多いと思いますが、1日あたり34円程度の金額で始められる投資だったら誰でも気軽に投資を始めることができるのではないでしょうか。

1日34円の投資というのは1ヶ月1000円の投資という意味なのですが、毎月1000円の投資でも20歳からスタートすれば60歳になった時点では48万円の積立元本が積み上がり、年間の運用利回りを5%で計算するとリターンはなんと104万円、元利合計で152万円の資金を手に入れることができます。

もし、毎月1000円ではなく1万円の積立が可能であれば60歳で1520万円の資金を手にすることができる訳ですが、いきなり毎月1万円の積立投資は収入が少ない20代にはハードルが高いように思います。

まずは毎月1000円ずつでもOKですから、積立投資の習慣を身に付け、積立投資のメリットを実感することが大切です。

毎月の積立額は年収の増加に合わせて増額していけばいいですし、毎月5000円以上の積立が可能になってくれば非課税の個人年金制度である「iDeCo」を利用することによって所得税や住民税を圧縮することも可能になります。

今回は、毎月1000円から気軽に積立投資をする方法と、選ぶべき証券会社をご紹介し、積立投資に適した具体的な金融商品の選び方についても解説していきます。

積立投資の特徴を理解しておく

「投資」というと難しく考えがちですが、積立投資は本来の投資が持っている難しくて面倒な部分を全て排除することで成り立っている最もシンプルな投資手法です。

一般的に投資とは「安く買って高く売る」というのが基本なのですが、「いつが安くていつが高いのか」あるいは「いくらなら安くていくらなら高いのか」を判断するためには情報の収集や分析などといった多くの手間と時間が必要です。

それに対して積立投資は「高くても安くても買い続ける」というのが基本であり、情報の収集や分析などにかける手間や時間は必要ありません。

積立投資に求められるものは、高くなっても安くなっても継続して投資し続けるメンタルの強さだけです。特別な才能やテクニックなどは必要なく、同じやり方をすれば全ての人が同じ結果を手に入れることができます。

積立投資で重要なことは何に投資するか

積立投資は最低でも10年、できれば20年、30年という時間を武器にしてリターンを狙う投資手法です。大切なことは短期間にどれだけ乱高下してもかまわないので、10年、20年という長期間で見た場合になだらかな右肩上がりで価値が上昇することが期待できるものに投資するということです。

例えば、金(GOLD)は普遍的な価値を持つ物の代表であり、右肩上がりに価格が上昇するというよりも、どのような時代になっても価値を維持することができるという資産保全効果を期待して保有されます。

金の価格は1973年には1グラム1000円を割り込んだこともありますが、10年後の1983年には3000円を上回り、その後は下げ続けて2000年には再び1000円を割り込みますが、現在は5000円に迫るところまで価格が上昇しています。このような値動きから考えると金は毎月買い続けるものではなく、安い時に買っておくものだと言えます。

それでは株式市場に投資するというのはどうでしょうか。日本を除く先進国の株式市場は右肩上がりの成長を続けており、積立投資の投資対象として株式市場は最高の投資対象だと言えそうです。ただし、株式市場に投資する場合は個別銘柄に投資するとリスクが高くなる場合がありますので注意が必要です。

例えば「武富士」や「カネボウ」のように東証一部に上場していた会社であっても上場廃止になってしまうこともありえます。「この会社となら心中してもいい」と思える会社があるなら話は別ですが、株式市場に投資する場合は個別銘柄ではなく、株式市場全体の動きに連動する指数を投資対象にするのがいいでしょう。

世界の株式市場の中では米国の株式市場が最も理想的な右肩上がりの値動きとなっていますが、日本の株式市場はバブル期の高値から見るとまだ長期低迷中だと言えます。

ここ数年は日本の株式市場も綺麗な右肩上がりの上昇を見せているため、積立投資をしてきた投資家は大きなリターンを得ていますが、米国の株式市場のように数十年に渡って右肩上がりに推移している訳ではないということは覚えておきましょう。

従って、株式市場に投資するのであれば日本の株式市場に限定して投資するのでなく、米国を中心とした世界中の先進国の株式市場に分散して投資することが積立投資に最もふさわしい方法の一つだと言えます。

毎月1000円の積立なら投資信託

少額の資金で世界の株式市場に積立投資をする方法としては、投資信託を利用するのが最もシンプルな方法です。

投資信託を利用すれば証券会社によっては、毎月100円からのでも世界の株式市場に積立投資をすることもできますので、皆さんのお財布事情に合わせた無理のない投資を続けることが可能です。

特定の指数に連動する投資信託はインデックスファンドと呼ばれることもあります。米国の株式市場であれば「NYダウ」や「S&P500」というような指数に連動する投資信託、日本の株式市場であれば日経平均やTOPIXに連動するような投資信託がインデックスファンドです。

投資信託を選ぶ場合に注意すべきことは、無駄なコストを支払わないことです。同じ指数に連動するインデックスファンドであれば、投資信託の値動きはどれも同じなのですが、運用コストとして毎年徴収される信託報酬は投資信託ごとに異なります。

長期積立投資においては信託報酬の違いが最終的なリターンの金額に大きく影響しますので、同じ指数に連動する投資信託の中からできるだけ信託報酬の低いものを選ぶことが重要です。ひとつの目安として、株式市場に投資するインデックスファンドの信託報酬は0.3%以下のものから選ぶようにしなければ長期的なリターンには悪影響が出ると考えておいて下さい。

積立投資で利用できる非課税制度

投資信託の積立投資で得た利益の約20%は税金として消えてしまいます。納税は国民の義務ですから仕方ないのですが、実は投資信託を利用した積立投資には税金が無料になる2つの制度があります。

つみたてNISA

金融庁が管轄する少額投資非課税制度として2018年1月からスタートした制度が「つみたてNISA」です。

「つみたてNISA」をひと言で説明すると、金融庁が選んだ低コストの投資信託に積立投資をして得た利益に対して税金がかからない制度で、年間最大40万円の積立を行うことができ、最長20年間運用することができます。

「つみたてNISA」で投資した投資信託は好きなタイミングで売却して出金することが可能ですので、流動性の面でも安心ですし、毎月100円の積立でもOKですので誰でも気軽に利用することができます。

iDeCo

厚生労働省が管轄する非課税の個人年金制度が「iDeCo」です。

「iDeCo」は人生100年時代に突入しようとしている現在、公的年金だけでは不足しがちな老後資金を個人の積立投資によって形成してもらうことを目的にスタートしました。

「つみたてNISA」の投資対象は投資信託(ETF含む)に限定されていますが、「iDeCo」では投資信託だけではなく、元本確保の定期預金への投資も可能です。「iDeCo」の最大のメリットは積立てた金額を所得から控除することができる点であり、所得税と住民税を減らすことができます。

ただし、「iDeCo」は年金制度ですので60歳以降でなければ資金を引き出すことができません。また、最低でも毎月5000円以上の積立てをする必要があり、口座管理に毎年数千円のコストが発生する点には注意が必要です。

「iDeCo」は最強の節税効果を発揮する反面、流動性やコストの面では「つみたてNISA」よりも少し敷居が高い制度だと言えるかも知れません。

結婚、子育て、自動車やマイホームの購入などといったライフイベントに必要な資金が別途準備できるという人は「iDeCo」を積極的に利用して老後資金の準備を行うべきだと思いますが、毎月数千円程度の投資であれば「つみたてNISA」を利用する方がいいかも知れません。

「つみたてNISA」と「iDeCo」についての詳しい解説や使い分け方については以下の記事でまとめてありますので、是非ご覧ください。

この記事では「iDeCo」と「つみたてNISA」のメリットやデメリットについて説明し、これらを組み合わせて利用することで計画的に老後資金を積み立てていくための具体的な方法について解説しています。

積立投資にオススメの投資信託

毎月1000円の投資であれば、守りの投資ではなく攻めの投資で年率8%程度のリターンを狙いたいところです。毎月1000円の積立投資でも40年間、年率8%で運用できれば300万円以上の資金を手に入れることが可能ですので、1000万円以上の老後資金を狙うなら毎月3300円程度の積立をすればいい計算となります。

過去20年間の実績から考えると年利8%のリターンを狙うのであれば運用資金の100%を世界の株式市場で運用する必要があります。個人的には日本の株式市場に投資する必要はあまり感じませんので、日本を除く先進22カ国に投資する「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス(信託報酬:0.11826%)」に投資するのが最も低コストな運用になるのでおすすめです。

先進国だけでなく新興国や日本も含めた全世界に分散投資したいという人は、全世界の98%をカバーしている「楽天・全世界株式インデックス・ファンド(信託報酬:0.2396%)」に投資するといいでしょう。

全世界の株式市場の半分以上のシェアを占めており、世界で最も綺麗な右肩上がりの上昇を続けている米国の株式市場に投資したいという人は「 楽天・全米株式インデックス・ファンド(信託報酬:0.1696%)」か「iFreeS&P500インデックス(信託報酬:0.24%)」に投資するのがいいでしょう。

「つみたてNISA」で投資できる商品は証券会社によって異なります。上記でご紹介した全ての投資信託は、この後でご紹介するいずれの証券会社でも「つみたてNISA」で投資することができます。

1000円積立でおすすめの証券会社

楽天証券

「つみたてNISA」は毎月1回の積立てが普通ですが、楽天証券は「つみたてNISA」に対応した毎日積立サービスを提供しています。例えば、毎営業日に100円ずつ投資投資を積立てていくことが可能ですので、少額からでも利用できます。

「iDeCo」で「楽天・全世界株式インデックス・ファンド(信託報酬:0.2396%)」や「 楽天・全米株式インデックス・ファンド(信託報酬:0.1696%)」を利用できるのは楽天証券だけです。

松井証券

松井証券では「投信工房」という投資信託専用のサービスを提供しており、便利なスマホアプリがリリースされています。

「つみたてNISA」の利用も「投信工房」のアプリを使って行うことができますので、運用状況のチェックには非常に便利です。

松井証券は楽天証券のように「つみたてNISA」で毎日積立はできませんが、特定口座での毎日積立には対応しています。逆に楽天証券では「つみたてNISA」以外での毎日積立には対応していませんので、使い分けが必要です。

マネックス証券

マネックス証券ではすべての取引機能をスマホアプリを起点として利用することが可能です。スマホアプリではIDとパスワードを記憶させておくことも可能ですので、スマホ画面を何回かタップするだけで目的の画面を表示させることが可能です。

「つみたてNISA」の対象商品も豊富ですし、「iDeCo」で「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス(信託報酬:0.11826%)」をはじめとする「eMAXIS Slim  シリーズ」に投資できるのは現時点ではマネックス証券だけです。

マネックス証券では国内最安手数料「0.3%」で利用できるロボアド「マネックスアドバイザー」のサービスも提供していますので、ロボットアドバイザーによる自動運用で国際分散投資を行うことも可能です。ご興味のある方は以下の記事を是非ご覧下さい。

ロボット・アドバイザーによる運用額は右肩上がりに増えてきており、2020年には1兆円~5兆円規模になるとも言われています。そして2017年10月25日にスタートしたマネックス証券の新しいロボアドであるマネックスアドバイザーはこの新市場の起爆剤となるかも知れません。