「つみたてNISA」で人気の投資信託ランキング|【2018年5月】大手ネット証券3社の順位

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この記事ではこれから「つみたてNISA」を始める方、既に「つみたてNISA」をスタートしているものの投資信託の変更をお考えの方に参考として頂くため、大手ネット専業証券3社(楽天証券、マネックス証券、SBI証券)が毎月発表している「つみたてNISA」の月間積立契約件数(「つみたてNISA」のみを集計)ランキングについて解説しています。

「つみたてNISA」の対象投信は145本

積立投資が人気となっていますが、せっかく積立投資をするなら非課税で運用できる「つみたてNISA」を利用しないというのはもったいない話です。

「つみたてNISA」とは年間最大40万円までの積立投資に対して最大20年間の運用益に税金がかからないという少額投資非課税制度です。

ただし、金融庁が定めた基準をクリアした投資信託(145本)とETF(3本)に投資することが前提(2018年6月現在)となっており、個別株式や国債などに投資することはできません。「つみたてNISA」につきましては以下の記事で詳しく解説していますので、是非ご覧ください。

「つみたてNISA」に興味はあるけど、具体的にどのような制度なのか良く知らないという人にむけて、事前の知識がゼロでも3分で「つみたてNISA」の制度を理解してもらい、自身を持って運用をスタートして頂けるように解説してみました。

投資信託の平均寿命はわずか7年

「つみたてNISA」がスタートした2018年1月よりも前の時代に、20年間という長期間に渡って運用し続けることができる投資信託を選ぶというのは簡単なことではありませんでした。

そもそも日本の公募投資信託の平均運用年数は7年程度だと言われています。現存する6千本弱の投資信託のうちで20年以上の運用実績があるのは僅か3%程度しかなく、47%が5年未満の運用実績しかないというのが現実です(2018年3月末時点)。

従来の投資信託は証券会社にとってドル箱と言える存在であり、次々に流行の市場テーマに便乗した投資信託を売り出しては、数年以内に別の新しい投資信託に乗り換えさせることで手数料を荒稼ぎするための商品だったのです。

そのような状況を見かねた金融庁が長期運用に適した投資信託を選定し、非課税の積立投資ができる環境を用意したのが「つみたてNISA」という訳です。

従って「つみたてNISA」の対象となっている145本の投資信託は全て20年以上の運用を前提に選ばれたものばかりです。だからと言って145本全ての投資信託において繰上償還のリスクがゼロという訳ではありません。やはり、ある程度の純資産額がある(人気のある)投資信託を選んでおく方が安心です。

5月の人気投信ランキング

それでは早速ですが、マネックス証券・楽天証券・SBI証券の大手ネット専業証券3社における「つみたてNISA」の月間積立契約件数のランキングをご覧ください。

順位(5月)マネックス証券楽天証券SBI証券
1ひふみプラスひふみプラスひふみプラス
2eMAXIS Slim先進国株楽天全世界株式インデックスeMAXIS Slim先進国株
3楽天全世界株式インデックスニッセイ外国株式インデックスニッセイ外国株式インデックス
4ニッセイ外国株式インデックスeMAXIS Slim先進国株楽天全米株式インデックス
5楽天全米株式インデックス楽天全米株式インデックスeMAXISSlimバランス8
6eMAXISSlim新興国株式eMAXISSlim新興国株式楽天全世界株式インデックス
7eMAXISSlimバランス8ニッセイ日経225インデックスニッセイTOPIXインデックス
8iFreeS&P500eMAXISSlimバランス8eMAXISSlim全世界株式(除く日本)
9世界経済インデックスファンドニッセイTOPIXインデックスeMAXISSlim新興国株式
10ニッセイTOPIXインデックスeMAXISSlim国内株式(TOPIX)iFreeS&P500

5月も1位は「ひふみプラス」

ランクインした投資信託の顔ぶれは4月のランキングから大きな変更は見られません。ランキング1位は4月に引き続き「ひふみプラス」が独占しています。

「ひふみプラス」はアクティブ運用の投資信託ですので信託報酬は1.06%となっており、インデックスファンドと比較すると割高に感じるかも知れません。しかしながら「ひふみプラス」はコストの高さが気にならないほどの高いリターンを出しています。

「ひふみプラス」は日本の株式市場を中心に投資していますが、値上がりする時にTOPIXよりも高いリターンを実現しているだけでなく、値下がりする時にもTOPIXよりも値下がりが小さいという驚異的な安定感が魅力です。

楽天全世界株式インデックス・ファンドがランクアップ

5月のランキングでは「楽天全世界株式インデックス・ファンド」がジリジリとランキングを上げてきています。

「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」は全世界で購入可能な株式の98%をカバーしている「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」をベンチマークとして運用している「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)」に投資する投資信託です。

1本の投資信託で日本を含めた先進国や新興国の株式市場に幅広く投資できるため、リバランスの必要もなく運用の手間がかからないというのが「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」の魅力です。

楽天証券では4月に引き続き2位の地位を維持し、マネックス証券では4月の4位からワンランクアップの3位、SBI証券では4月の6位から4位にランクアップしています。

eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)

SBI証券では3月に設定されたばかりの「eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)」が8位にランクインしています。当ブログでも「楽天全世界株式インデックス・ファンド」のライバルになりえるファンドとして以下の記事で詳しく解説しています。

「投信ブロガーが選ぶ!ファンド・オブ・ザ・イヤー2017」で1位の座を獲得した「 楽天・全世界株式インデックス・ファンド」の強力なライバルが出現しました。税込みで0.15336%という格安の信託報酬で世界中の株式に投資できる「eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」が2018年3月19日から売り出されます。

「楽天全世界株式インデックス・ファンド」は日本を含む先進国と新興国の株式市場に投資しますが、「eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)」は日本の株式市場には投資しません。

従って、既に「ひふみプラス」や「ニッセイ TOPIXインデックス・ファンド」などを利用して日本の株式市場に投資している人であれば、「楽天全世界株式インデックス・ファンド」に投資するよりも「eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)」に投資した方がバランス良く国際分散投資を行うことができるでしょう。

「楽天全世界株式インデックス・ファンド」と「eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)」の最大の違いは信託報酬です。「楽天全世界株式インデックス・ファンド」の信託報酬は0.24%であるのに対し、「eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)」の信託報酬は0.15%ですので、20年間という長期投資では大きなコストの差となります。

「eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)」のトップ10入りでランキングからはじき出されたのが「世界経済インデックスファンド」です。

このファンドは世界中の株式と債券に半分ずつ投資するバランスファンドですが信託報酬が0.54%となっており、信託報酬が0.17%の「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」との比較でトップ10から落ちたのではないかと思われます。

つみたてNISAでバランスファンドを選ぶ人が増えています。この記事ではバランスファンドの中でも最もシンプルな「資産均等型」のバランスファンドについて解説し、4資産、6資産、8資産を選ぶ際の基準やオススメのバランスファンドをご紹介しています。

まとめ

「つみたてNISA」では、「楽天全世界株式インデックス・ファンド」や「eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)」のように、1本で世界中の株式市場に投資できる投資信託に人気が集まっているようです。

これらのファンドは株式だけに投資するためハイリスク・ハイリターンであることは間違いありませんが、20年間という長期積立投資を前提に考えれば適度なリスクだと言えるかも知れません。

もう少しリスクをおさえたいという方は「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」のような低コストのバランスファンドを選んでもいいと思いますが、個人的にはバランスファンドに毎月2万円ずつ投資するなら毎月1万円ずつを全世界系の株式ファンドに投資している方が運用の効率は高いのではないかと思います。