つみたてNISAのアクティブ運用投資信託15本の中からこの1本が選ばれる理由

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投資信託の積立サービスは大手ネット証券でも人気のサービスになりつつあります。このようなサービスを利用して投資信託を積立てる場合、インデックスファンドを選ぶのが一般的ですが、最近ではアクティブ運用の投資信託を選ぶ人も多く、「つみたてNISA」でもこの傾向は続くものと思われます。今回は「つみたてNISA」の対象となっている15本のアクティブ運用型投資信託の中から人気化必至の1本をご紹介します。

日本の投資信託はアクティブ運用が主役

日本の投資信託の歴史はアクティブ運用の歴史であると言っても過言ではありません。今でも年間の販売額ランキングで見れば、上位の殆どをアクディブ運用の投資信託が独占しています。

インデックス運用が市場の平均的なリターンを目指して運用しているのに対し、アクティブ運用は市場の平均値を上回るリターンを目指して運用されており、市場調査に費やすコストや頻繁に行う銘柄の入替えコストなどが必要となり、そのコストは信託報酬に反映されています。従って、インデックス運用の信託報酬に比べてアクティブ運用の信託報酬は割高となり、販売手数料についても割高となるケースが大半です。

このように、金融機関から見るとアクティブ運用の投資信託はインデックス運用(パッシブ運用)の投資信託に比べて毎年受け取ることができる信託報酬が高く、販売手数料も手に入る非常にありがたい投資信託だと言えます。

投資信託の大半は銀行や証券会社の窓口で販売されているため、金融機関にとって利益率の高いアクティブ運用の投資信託が販売額ランキングの上位を占めることになるのは当然のことだと言えるでしょう。

顧客もアクティブ運用を求めている

それでは、銀行や証券会社の窓口販売以外のチャンネルではアクティブ運用の投資信託は売れていないのかと言えば、決してそんなことはありません。ネット専業の証券会社と言えども利益率の高いアクティブ運用の投資信託を売りたくない訳ではありません。当然ながらそれなりのプロモーションを行って利益率の高い投資信託を販売している訳ですが、金融機関の窓口販売のような営業活動は行っておらず、顧客の合理的な判断によって投資信託は購入されています。

楽天証券、マネックス証券、松井証券などといった大手ネット証券のホームページでは、それぞれの会社の顧客が買っている投資信託をランキング形式で発表していますが、これらネット専業大手の証券会社の販売額ランキンを見ても、上位にはインデックス運用の投資信託だけでなく、アクティブ運用の投資信託がランキングされています。

これらのことから、日本の個人投資家は市場平均を目指すインデックス運用の投資信託には「物足りなさ」を感じており、市場平均を上回るリターンを目指すアクティブ運用の投資信託にロマンを感じていることが理解できます。

アクティブ運用が15本しかない現実

このように投資家から人気のあるアクティブ運用の投資信託ですが、「つみたてNISA」の対象となる132本の投資信託はほとんどがインデックス運用の投資信託であり、アクティブ運用の投資信託はわずかに15本だけとなっています。

アクティブ運用の投資信託が「つみたてNISA」の対象となるための条件は、信託報酬の上限が1.5%(国内運用なら1.0%)、設定から5年以上が経過、運用期間の3分の2以上が資金流入状態(入金の方が出金よりも多い状態)などの条件をクリアしなければならず、この条件を満たせるアクティブ運用の投資信託の数が非常に少ないことが主な原因です。

アクティブ運用の投資信託は、特定の戦略に基いた投資活動を行っており、その戦略が成功しなかった場合は数年で人気が離散してしまい、繰上償還となって運用が終了してしまう確率がインデックス運用の投資信託に比べて高い傾向があります。

個人投資家がアクティブ運用の投資信託を選ぶ際、過去の運用実績を基準としているケースが多く、直近の運用実績が良い投資信託にお金が集まり、直近の運用実績の悪い投資信託からお金が逃げていく傾向が非常に強いこともアクティブ運用の投資信託の寿命を縮める原因のひとつになっています。

金融庁が考える「つみたてNISA」の投資対象は20年間という長期間の積立てに耐えるものでなければならず、5年未満に運用が停止したり、資金流出が続いている投資信託は対象としないという方針は当然のことかも知れません。むしろ、わずか15本のアクティブ運用の投資信託しか対象とならない日本の投資信託市場に問題があると考えるべきでしょう。

5年間の実績で選べばこの1本

統計的なデータから判断すると、アクティブ運用の投資信託で比較的実績がいいのは国内株式に投資する投資信託です。例えば2012年から2017年の5年間、積立投資をした場合、国際株式に投資する、「フィデリティ・欧州株・ファンド」を積立てた場合のリターンは30%前後ですが、これでは先進国株式に投資するインデックスファンドのリターンと同じであり、アクティブ運用の優位性は見られません。株式と債券に投資するタイプの投資信託についても同様の結果となっています。

ところが、「つみたてNISA」の対象になっている国内株式に投資するアクティブ運用の投資信託の中には5年間という期間の積立投資においてインデックスファンドを上回るリターンを出している投資信託がひとつだけ存在ます。「ひふみプラス」(「ひふみ投信」と同じものです)は5年間の積立投資によるリターンが60%を上回っており、インデックスファンドの30%を上回っています。

投資家から選ばれているのはこの1本

ここ数ヶ月、大手ネット証券のホームページで発表されている投資信託の週間ランキング、月間ランキングの販売額部門では常に1位にランキングされてるのが「ひふみプラス」であり、このファンドは「つみたてNISA」に採用されています。

「ひふみプラス」はレオス・キャピタルワークスが運用する国内株式を投資対象とするアクティブ運用の投資信託で、既に4000億円を上回る純資産額となっています。独立系の運用会社として「運用者の顔が見える」オープンな環境を維持し、純資産の最大半分までを現金化して保有することができるユニークで機動的な運用方針を実現しており、ここ1年ではインデックスファンドを大きく上回る運用実績となっています。

「ひふみプラス」の信託報酬は1.06%(税込み)、トータルリターンは5年間で28.67%、1年間で43.68%となっています。TOPIXに連動するインデックスファンド(SMT TOPIXインデックス・オープン) の1年間のトータルリターンが24.12%前後であることを考えるとこの1年の運用実績ではインデックス運用の2倍近いリターンを実現しています。

過去の実績は将来を約束しない

アクティブ運用の投資信託を選ぶ際に、わざわざ運用実績の悪い投資信託を選ぶという人はおらず、多くの人は運用が順調にいっている投資信託の中から運用方針を吟味して選んでいるものと想像できます。ただし、現在運用が順調な投資信託であっても将来も同じくらい順調であるかどうかは分かりません。従って、過去の運用実績だけで投資信託を選ぶことはせず、運用方針についてもしっかりと調べた上で納得するものを選んでもらいたいと思います。

「ひふみプラス」は非常に素晴らしい投資信託であることは間違いありませんが、あくまで国内株式に投資する投資信託であり、投資対象としての資産クラスとしてはこの1本だけでは十分とは言えません。「つみたてNISA」以外の投資で国際株式についても投資するなどして、他の資産クラスにもバランス良く投資しておくことでリスクをコントロールすることも考えておく必要があります。

投資は「つみたてNISA」だけで行うという人は、国内株式への投資として「ひふみプラス」を利用し、海外株式については「楽天・全米株式インデックス・ファンド」などの日本株を含まない低コストのインデックスファンドへの投資を組み合わせることをオススメします。

オススメのインデックスファンドにつきましては以下の記事でまとめてありますので、是非ご覧下さい。

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