ラップ口座とロボットアドバイザー(ロボアド)の比較

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「ラップ口座(ファンドラップを含む)」の市場規模は既に6兆円を上回るところまできているようですが、同様のサービスである「ロボットアドバイザー(ロボアド)」の市場も2020年には5兆円規模になるとの見方もあります。

この記事では成長著しいこの2つのサービスを比較し、利用する際の注意点などについて解説していきます。

※この記事は2018年8月19日の最新情報を基に、加筆・修正を行っております。

フィデューシャリー・デューティー

フィデューシャリー・デューティー(Fiduciary duty)という言葉をご存知でしょうか?

日本でこの言葉が脚光を浴びるようになったのは2014年に金融庁が発表した「平成26事務年度金融モニタリング基本方針」でその言葉が導入されたのが始まりだと言われています。

フィデューシャリー・デューティーという言葉を用いて金融庁が金融機関に求めているのは、「本当にお客様のためになる質の高い金融商品・サービスを提供し、お客様の安定的な資産形成に貢献しなさい」ということです。

もう少し具体的に表現すると金融庁は金融機関に対して「未だに見られる投資信託の回転売買や不透明な手数料体系などは直ちに改めて、国民の資産形成に金融市場を活用することへの信頼を獲得する」ことを求めている訳です。

ただし、フィデューシャリー・デューティーは規制や法律ではありません。金融庁も金融機関による自主的な取り組みを促しています。これを受けて2015年以降、各金融機関から「フィデューシャリー・デューティー宣言」なるものを発表し、「お客様本位の取り組みについて」の基本方針を公約として宣言する金融機関が増えています。

ラップ口座やファンドラップは投資信託の売買の度に手数料を徴収しないので、金融庁が監視を強めている投資信託の回転売買を行う意味がない仕組みになっています

ただしその代わり、ラップ口座では売買頻度に関係なく年率2%前後の手数料が口座管理手数料として徴収される仕組みになっています

手数料とサービス内容のバランスに注意

ラップ口座は富裕層向けのサービス

ラップ口座とは、個人が証券会社や信託銀行と契約して資産運用を丸投げできるサービスです。もともとラップ口座はスイスのプライベートバンカーなどが得意とするサービスのひとつで少なくとも運用資産が数億円以上の超富裕層に対するサービスです。

それがここ10年くらいで国内の金融機関でも超富裕層よりも下の層である富裕層向けのサービスとして、運用金額を数千万円から1億円程度まで引き下げたサービスが提供されるようになりました。

更にマス層に向けて運用金額を数百万円から数十万円程度まで引き下げたラップ口座の簡易版であるファンドラップなども登場し、ラップ口座(ファンドラップ含む)市場は2014年には3兆円規模に成長し、現在では6兆円の預かり資産にまで急成長しています。

ラップ口座の年間手数料は3%前後

マス層向けのラップ口座やファンドラップの運用は、そのほとんどが様々な投資信託への分散投資が基本です。金融機関は顧客との面談によるヒアリングで運用金額、運用期間、希望するリターン、許容できるリスクなどを聞き出し、投資する投資信託や資金配分を決定します。

ラップ口座では売買の度に手数料を徴収するようなことはありませんが、顧客から預かっている資産の2%~3%程度を運用の成果に関係なく手数料として徴収します。

更にラップ口座では、購入した投資信託の信託報酬がコストとして発生していますので、実際には預けた資金の3%前後の手数料を顧客は支払うことになります。

例えば、手数料が3%のファンドラップ口座で1000万円を1年間運用して50万円の利益が出た場合、手数料として30万円が引かれてしまうと20万円(税引き後約16万円)しか手元に残らないという計算になります。

また、不幸にも1年間の運用成果が30万円のマイナスが出た場合でも30万円弱の手数料が引かれてマイナス60万円弱になるということを事前に理解しておきましょう。

このように、ラップ口座を利用する際には運用資産に対して年率3%前後が継続的に手数料として運用成績とは関係なく徴収されるというコスト面と提供されるサービスの内容面とのバランスをしっかりとチェックするようにしましょう。

これからラップ口座の利用を検討されるのであれば、この後で説明する「ロボットアドバイザー(ロボアド)」を利用する場合のコストとサービスとをラップ口座と比較してから改めて検討してみて下さい。

ロボアドのコストは1%程度

既にご説明させて頂きました通り、ラップ口座では年率3%以上のリターンが出なければ実際に手にできるリターンはマイナスになります。

ここ数年間については世界中の株式市場が好調なせいもあり、プラス運用ができているケースが多いものと思われますが、このような状況がこの先もずっと続くということは考えられません。

現在のように国内金利が実施マイナスの状況ではラップ口座で安定的に毎年3%以上のリターンを出し続けていくことは簡単なことではありません。

最近では年率1%程度のコストで金融機関の担当者の代わりにロボット(コンピュータプログラム)が、コストの低い投資信託やETFを選んで世界中の様々な市場や資産に分散投資してくれる「ロボットアドバイザー(ロボアド)」と呼ばれるサービスが普及してきています。

サービス内容はラップ口座と同様に資産運用に関する質問に回答することで、顧客のニーズに合わせたポートフォリをロボットアドバイザーが提案してくれ、実際の売買やポートフォリオの管理も全て自動で行なってくれるサービスです。

ロボアドは1万円~10万円程度の少額から利用でき、格安な運用コストで資産運用のプロフェッショナルである機関投資家と同じレベルの高度な運用ができる点が魅力です。

ラップ口座のような人的サービスとは違い、わざわざ金融機関の店舗まで出かける必要もなく、スマホだけで全ての手続が完了し、毎日の運用状況もスマホ専用のアプリでいつでもチェックすることが可能です。

例えば、国内NO.1のシェアを誇るロボアド「ウェルスナビ」はサービス開始からわずか2年で12万口座で利用され、預かり資産は900億円を突破してきています(2018年7月9日時点)。

数あるロボアドのサービスの中で、ウェルスナビは預かり資産、利用者数においてNo.1のトップブランドであることは間違いありません。今回はウェルスナビのサービスの特徴や、ウェルスナビのメリット・デメリットについて解説していきます。

また、株式会社「お金のデザイン」が提供しているAI搭載ロボアド「THEO(テオ)」は1万円から利用できる国内初のAI搭載ロボアドとして「ウェルスナビ」と人気を二分しています。

投資のプロである「機関投資家」が利用している最新の運用ノウハウを1万円から利用できるTHEO(テオ)が、2018年5月から国内のロボアドとしては初めてAIを搭載しました。この記事では進化がとまらないTHEO(テオ)の最新情報やTHEO(テオ)のメリット・デメリットについて解説しています。

ラップ口座とロボアドを比較して、両者の手数料率の差ほど提案内容に大きな差がないと思われるようならロボアドを利用する方が年率2%以上お得に運用することができます

また、ロボアドは現時点でまとまった運用資金がない若年層に向けたサービスとして、毎月1万円程度の資金をコツコツと積立てていく自動積立サービスが人気です。

ロボアドの自動積立サービスを利用すれば、ドルコスト平均法による買付価格の平準化により、投資するタイミングを自分で考える必要もなく、資産運用の全てをロボアドに任せてしまうことができます。

あなたの大切な退職金などを「専門家に任せれば安心」などと安易な考えで手数料の高いラップ口座に預ける前に、今話題の低コストで便利なサービスを検討されてみてはいかがでしょう。

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