レバレッジ10倍時代のFX業界で生き残るFX業者の見分け方

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現在25倍のレバレッジで取引できるFX取引ですが、近い将来において10倍のレバレッジに引き下げられることが避けられない状況になりつつあります。こそで今回は、レバレッジ10時代に利用すべきFX業者の見分け方について解説していきます。

2018年5月31日追記

金融庁はFX取引のレバレッジ上限を「一律10倍」に引き下げる方針を変更し、FX会社の財務力やリスク管理能力の弱い企業を個別に狙ってレバレッジ上限の引き下げを促す方針に切り替えるようです。
金融庁はFX取引のレバレッジ上限を一律10倍にまで引き下げる方針を変更し、FX会社の財務的な健全性によってレバレッジを見直すように促す方針に切り替えられました。この記事では今回の方針変更の背景や、今後利用すべきFX業者の選び方について解説しています。

レバレッジ10倍は業者の死活問題

2017年9月28日に一部報道機関からリークされた「FX取引のレバレッジが10倍に引き下げられる」という記事はFX業界を震撼させました。そして現在に至っては避けられそうもない現実としてFX業界はレバレッジ10倍時代に向けた準備を進めています。

そもそも現在のFX業界はレバレッジが100倍から400倍という時期に現在の経営基盤の土台を築きました。その後、金融庁によるレバレッジの引き下げが段階的に実施され、現在は25倍まで引き下げられていますが、レバレッジが400倍から25倍に引き下げられる過程で多くのFX業者が消えていき、生き残った業者の大半は過去の遺産を食い潰しながらもなんとか黒字を維持しているという状態です。

従って、近い将来25倍のレバレッジが10倍まで引き下げられるということはFX業者の大半にとって死活問題となっていると言っても過言ではありません。ただし、FX取引では投資家保護のルールが非常に厳格に定められており、FX業者の経営が破綻したからといって顧客資産が顧客に戻らないというようなことは、よほど強い悪意を持った経営をしていない限り起こり得ませんのでご安心下さい。

FX業者が破綻しても顧客資産は大丈夫

銀行の経営が破綻した場合、金利がゼロの決済用預金以外の預金は1000万円までしか保護されませんが、FX業者の場合は顧客資産を信託銀行で保全する義務があるため1億円でも2億円でも顧客資産は守られます。

ただし、取引中のポジション(建玉)については顧客の意図とは関係なく業者の都合によって決済される可能性がありますので注意が必要です。また、破綻したFX業者に預けたお金が手元に返却されるまでには、かなりの時間がかかる恐れがありますので、不要な資金をFX業者に預けておくよりも銀行で無利子の決済用預金口座を開設して預けておく方が安心です。

自己資本規制比率が300%以上

あなたが利用しているFX業者の財務基盤は大丈夫でしょうか。上場企業であれば財務諸表が公開されていますので、チェックすることは可能ですが、財務諸表を分析する手間や時間がもったいないと感じる人はFX業者が四半期ごとに開示している自己資本規制比率だけでも確認しておきましょう。

自己資本規制比率とは、FX業者の財務状況を確認するための指標で、FX業者が保有する資産の価格変動等のリスクが顕在化した場合でも、短期間に対応できる支払い能力を有しているかどうかを示す指標です。つまり、為替相場が大きく動いた場合でも十分な財務的余裕を持って経営を問題なく継続することができるのかどうかを見るための指標です。

例えば、FX業者が自己取引で大損したとしても財務的に余裕がある状態であれば問題は顕在化しませんが、十分な資金的余裕がないFX業者が自己取引で大きな損失を出せば、経営が破綻するリスクがあります。このようなリスクに対してどの程度の資金を準備できているかを示しているのが自己資本規制比率であり、この数字が120%を割り込むFX業者は業務改善命令が出され、100%を割り込むと営業停止命令、もしくは登録の取り消し処分を受けます。

自己資本規制比率は高ければ高いほど良いというものではありませんが、最低でも300%以上を維持しているFX業者を選んでおいた方が安心です。

FX以外にも収益の柱がある

大手ネット証券が提供しているFX取引サービスや、収益の多角化を目的として他のビジネスで成功している企業が手がけているFX取引サービスなどについては本業のビジエネスが順調な間は安心して利用できるでしょう。ただし、このような企業の場合、FXビジネスを継続することにメリットがないと判断すればFX事業を他のFX業者に売却する可能性があることは認識しておきましょう。

万一、事業を売却する場合でも、顧客の取引に悪影響が出るような方法が取られることは考えられず、顧客の保護を最優先した余裕のあるスケジュールが組まれます。この場合の最大リスクは取引中の建玉(ポジション)を他社へ移行する際のシステム的なトラブルくらいですので、心配な人は自主的にポジションを決済して資金を全額出金し、ご自身で好きな業者を選んで取引を再開することをお勧めします。

預かり資産が1000億円以上

あなたが利用しているFX業者がFX取引以外にこれと言って大きな収益の柱を持っていないのであれば、顧客からの預かり資産を確認しておきましょう。預かり資産が500億円以上あり、過去3年間において右肩上がりの増加を維持していることは最低の条件ですが、1000億円以上の預かり資産があれば一安心です。

FX業者の売上は預かり資産と比例します。レバレッジが200倍の時代であれば、月間の売上は預かり資産の2%程度はありましたが、レバレッジが25倍の現在は預かり資産の0.8%から0.2%程度が月間の売上となっている業者が多く、今後レバレッジが10倍に引き下げられると更に売上は減少することになります。

仮に預かり資産が100億円程度の会社がレバレッジが10倍になったせいで月間の売上が預かり資産の0.1%になってしまった場合、月間の売上は1000万円となりますが、この金額ではシステムを維持し、従業員に給与を支払い、事務所などにかかる費用などを考慮すると広告費などに回す資金が十分に確保できなくなる可能性もあります。

もちろん為替マーケットのボラティリティーが今よりも大きくなれば話は変わってきますので、あくまで現在のような低ボラティリティーのマーケットでの数字であることをご理解頂ければと思います。

スワップポイントの差が小さい

スワップポイントが他のFX業者よりも見劣りするFX業者については要注意です。実のところFX業者にとってスワップポイントによる収益は「後出しジャンケン」で利益を出せる収益源の一つです。

ここでは詳しい説明は割愛させて頂きますが、簡単に説明すると顧客に対して提示している売りポジションに対するスワップポイントと買いポジションに対するスワップポイントの差がFX業者の収益となりますので、この差が大きいFX業者ほどスワップポイントによる収益への依存率が高いということになります。

本来のFX業者は取引ごとに入ってくるカバー収益によって売上を積み上げていくのが健全な姿なのですが、取引高が減少傾向にあるFX業者や無理してスプレッドを縮小しているFX業者の場合、カバー収益だけでは売上が不足するようになり、禁断の果実であるスワップポイントによる収益に手を出し始めます。スワップ収益はドーピングと同じで一度手を出してしまうとなかなかやめることができません。

スワップポイントによる収益は本来であれば顧客の利益になるはずのものをFX業者が横取りする行為であり、多少のピンハネについてはご愛嬌として許せても極端な場合は経営姿勢が疑われる行為です。特に水曜日に3日分のスワップポイントを付与する業者の場合、どさくさに紛れてスワップポイントを横取りするケースなどもありますので注意が必要です。

もしも、あなたが利用しているFX業者の売りのスワップポイントと買いのスワップポイントの差が他のFX業者と比べて大きいようであれば、注意が必要かも知れません。

今期の業績をしっかりとチェックする

最低限の条件としては黒字経営を継続していることです。特に今年3月末での決算報告についてはしっかりと確認しておく必要があります。今期の外国為替市場のボラティリティーは昨年に引き続き、非常に低かったことから売上は低迷することが予想されますが、レバレッジが25倍から10倍に引き下げられれば今以上に苦しい経営状態となることは避けられません。

現時点において、ギリギリの黒字という状態では今後の赤字転落は避けられない可能性があります。目安としては売上が20%~30%減ったとしても黒字が維持できる状態かどうかを確認し、危なそうなら別のもっと安心できるFX業者に乗り換えることをお勧めします。

まとめ

レバレッジが10倍に引下げられればFX業者の経営にとっては悪影響しかなく、ある程度の売上減少についてはどのFX業者にも見られるはずです。ここ数年はただでさえ外国為替市場の値動きが小さくなってしまい、FX取引の人気は下降傾向が続いており、最近ではビットコインなどの仮想通貨やレバレッジの高い海外FX業者などに顧客が流れる傾向も見られます。

しかしながら、日本のFX取引は顧客保護の厳格なルールによって顧客資産が守られており、スプレッドの狭さは世界一の水準だと言えます。信頼できるFX業者を選べばストップ刈りや約定拒否などといったアンフェアな行為に遭遇することもなく、取引のテクニックを磨き上げることによって十分な収益を得ることができる環境は整っています。

私は10年以上に渡って業者サイドでFX取引のサービスを提供してきましたが、現在は顧客サイドでデイトレードを楽しんでおり、おかげさまで昨年もトレード収益はプラスで終わることができました。ただし、利用するFX業者は厳選しており、今後も厳しい目でチェックを継続していきたいと思います。

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