FX取引で更なるレバレッジ規制が実施されるまでにやっておくべき3つのこと

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店頭FX取引のレバレッジ上限が現在の25倍から10倍に引下げられることによって、現在FX取引を利用している個人投資家は非常に大きな悪影響を受ける可能性があります。そこで今回はFX利用者が今のうちにやっておくべきことと、やってはいけないことについて解説していきます。

2018年5月31日追記

金融庁はFX取引のレバレッジ上限を「一律10倍」に引き下げる方針を変更し、FX会社の財務力やリスク管理能力の弱い企業を個別に狙ってレバレッジ上限の引き下げを促す方針に切り替えるようです。
金融庁はFX取引のレバレッジ上限を一律10倍にまで引き下げる方針を変更し、FX会社の財務的な健全性によってレバレッジを見直すように促す方針に切り替えられました。この記事では今回の方針変更の背景や、今後利用すべきFX業者の選び方について解説しています。

レバレッジ規制の可能性とスケジュール

2017年9月28日に一部の報道機関から「FX取引のレバレッジが現行の25倍から半分以下の10倍へと引下げられる」という内容のニュースが報道されました。報道直後の状況については以下の記事にまとめてありますので是非ご覧下さい。

金融庁は早ければ2018年度中にもレバレッジ上限を10倍程度まで引き下げることを検討しているということですが、このレバレッジ規制が将来のFX業界にもたらす悪影響と日本の個人投資家に与える不要なリスクについて大胆に予測してみました。

報道から4ヶ月が経過しましたが、FX業界の関係者は口を揃えたように、「レバレッジ規制に関する具体的な内容は何も決まっていない。」という発言を繰り返すばかりです。

霞が関の人事を予想すると7月に金融庁のトップが交代する可能性が濃厚です。「つみたてNISA」に対して消極的な金融機関が多い背景には「どうせ7月には金融庁のトップは交代するのだから、今のトップにゴマをすってもしかたない」という考えが見え隠れしています。

金融庁のトップが交代すれば、金融庁の考え方にも変化が期待できます。逆に言えば、現在進行している金融庁の案件は、5月頃までに具体化させておかなければ7月以降は思うように進まなくなる可能性があり、FX取引のレバレッジ規制についてもタイトなスケジュールの中で十分な議論がされないうちに話が進んでいく可能性があります。

金融庁は2017年12月18日に「店頭FX業者の決済リスクへの対応に関する有識者検討会」を設置すると発表しましたが、現時点で誰によってどのような内容が検討されているのかは不明であり、今後の情報公開が待たれるところです。

個人投資家がやっておくべきこと

FX取引のレバレッジを現行の25倍から10倍に引き下げることによるメリットを探してみたのですが、公務員には天下り先の確保という点でメリットがありそうですが、個人投資家にとってはデメリットはあってもメリットは無さそうです。

レバレッジの引下げまでに超円安の相場がやってくるならいいのですが、今のレート水準であれば高金利通貨でスワップポイントを狙った買いポジションを持っている個人投資家の中には資金不足による強制ロスカットが発動する人も出てくるでしょう。

日本の個人投資家が強制ロスカットになることを前提に、レバレッジ規制当日のマーケットは死者に鞭打つような相場展開になることも予想され、個人投資家の中には預けた資金以上の損失が発生する人が出る可能性もあります。

建玉の出口戦略を考える

このような状況になるのを避けるため、現在FX取引をご利用されている個人投資家の皆さんが最初にやるべきことは、現在保有している建玉の出口戦略を考えておくことです。簡単に考えている方も多いのですが、レバレッジが半分以下になる状況を甘く考えていると痛い目に遭う可能性があります。

「とりあえず両建てにしておけば大丈夫だろう」という考えには大きな落し穴があります。例えば、トルコリラや南アフリカランドなどのマイナー通貨の場合、急激な値動きに連動してスプレッドが極端に拡大することが予想されます。

両建てによって値洗いが固定されるという常識はスプレッドが拡大しないことが前提となっていますが、極端にスプレッドが拡大した場合には、売り建玉と買い建玉の両方で評価損が拡大し、それが原因で強制ロスカットが発動する場合もあります。

最も合理的な出口戦略はレバレッジ規制のスケジュールを横目で見ながら建玉を減らしていくことですが、痛みを伴う(実現損を出す)行為であることを考えると慎重に行う必要があります。

「くりっく365」に乗り換える際の注意点

今回のレバレッジ規制は店頭FX取引に対する規制であり、取引所取引である「くりっく365」は規制の対象外として考えられているようです。だからと言って、現在店頭取引のFX業者で保有しているポジションを決済して「くりっく365」で同じ数量だけ建て直すことをお考えの方は、少し冷静になって考えてみて下さい。

確かに店頭FXの利用者と違い、現在「くりっく365」を利用している個人投資家はレバレッジが25倍のままで取引を継続することが可能なのですが、取引している通貨ペアが同じであれば、店頭取引のFXレートと「くりっく365」のFXレートはほとんど同じ値動きをすること忘れてはいけません。

レバレッジが25倍の「くりっく365」であっても、店頭FX取引のレバレッジ規制当日に急激なレート変動やスプレッドの拡大が発生すれば、建玉が被る被害は同じであり、「くりっく365」の利用者も巻き添えになって強制ロスカットになってしまうリスクについて十分に考慮しておく必要があります。「くりっく365」に乗り換える場合でも、レバレッジ規制が実施されるまでの期間については普段以上に余裕のある取引を心がけておく必要があります。

来年の早い段階でFX店頭取引のレバレッジが現行の25倍から10倍へ引き下げられる可能性が高くなってきました。来年早々に店頭取引のFXだけを対象にレバレッジを10倍まで引き下げ、「くりっく365」のレバレッジは25倍のままというのはどういった理由からでしょうか。

海外FX業者の利用はハイリスク

消えてしまってもあまり気にならない金額でFX取引を楽しみたいという人が、自己責任を理解した上で海外のFX業者を利用することに対してとやかく言うつもりはありません。「儲かっても出金できない」、「突然、取引口座が凍結された」「業者と連絡が取れなくなった」などのトラブルを承知の上で海外のFX業者を利用する覚悟があるなら400倍のレバレッジをエンジョイすればいいと思います。

しかしながら個人投資家のほとんどは消えてしまっても気にならない資金で取引している訳ではありませんので、海外のFX業者を決して利用すべきではありません。

2017年9月に一部の報道機関からFX取引におけるレバレッジの上限を現行の25倍から10倍へ引き下げることを金融庁が検討しているというニュースが発信されました。早ければ来年にはというような話を聞いて一部の個人投資家は海外のFX業者に関心を持ち始めているようです。

FX取引から仮想通貨取引へ乗り換える

金融庁が店頭FX取引を利用する個人投資家の利便性を損なうような規制を実施するのであれば、個人投資家は「くりっく365」を利用するか、別の投資先を考えることになります。

店頭FX取引の利用者にとって、もっとも乗り換えやすい取引は仮想通貨の取引です。店頭FX取引の利用者であれば誰でも知っているのが、FX業界NO.1の「GMOクリック証券」、No.2の「DMM.com証券」ですが、仮想通貨取引においても両社のデッドヒートは続きそうです。

両社の母体であるGMOグループ、DMMグループは共に「GMOコイン」、「DMM Bitcoin」という仮想通貨取引の会社を設立し、既に金融庁への登録も完了して営業をスタートしています。特に「GMOコイン」は仮想通貨の取引でありながら、FX取引と同じ感覚で取引が可能なことからFXユーザーがスイッチングする先としては最も有力な候補の一つと言えるでしょう。

仮想通貨の取引はリターンが大きい代わりにリスクも高い取引です。この高いリスクは取引によるリスクだけではなく、取引業者によるリスクも含まれており、これから仮想通貨の取引を始める方は慎重に業者を選ぶ必要があります。そこで今回は仮想通貨取引における業者選びのポイントについて解説していきます。

まとめ

店頭FX取引のレバレッジ上限が25倍から10倍に引下げられる場合を想定し、個人投資家がやっておくべきことは「可能な限り現在の建玉を減らしていくことを考える」、「くりっく365への乗り換えを検討して口座開設をしておく」、「FX取引を卒業して値動きの大きい仮想通貨取引にスイッチングする」という3つのことが考えられます。

同様に、個人投資家がやってはいけないこととしては、「現在の建玉を両建てにする」、「店頭FX取引での建玉を全て決済して「くりっく365」で建て直す」、「海外FX業者へスイッチングする」という3つのことは避けたほうが良いでしょう。

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