iDeCoだから気軽にできるリバランスとスイッチング【利食いと乗り換えで利回りアップを狙え!】

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猫がバランス良く立っている画像

iDeCoが有利な非課税制度であることは理解していても、自分で資産運用なんてできるのか不安だという人は多いと思います。運用の基本は低コストのインデックスファンドへの分散投資だけで十分ですが、せっかくの非課税制度なのでリバランスやスイッチングも利用してらいたいところです。そこで今回は「iDeCo」の運用利回りアップに役立つリバランスやスイッチングについて解説していきます。

資産運用で分かりにくい2つのこと

従来からある公的年金だけでは不足しがちな老後資金の形成に、「iDeCo」の利用は最も有効な手段だと言えます。貯蓄手段としては流動性という点でデメリットもありますが、それをカバーして余りあるメリットがあります。もちろん「iDeCo」以外にも非課税制度としては「つみたてNISA」がありますので、状況に合わせて上手に利用していくことが重要です。「iDeCo」と「つみたてNISA」の組み合わせ方にについては以下の記事にまとめてありますので是非ご覧下さい

この記事では「iDeCo」と「つみたてNISA」のメリットやデメリットについて説明し、これらを組み合わせて利用することで計画的に老後資金を積み立てていくための具体的な方法について解説しています。

「iDeCo」の利用を躊躇する人にその理由を聞いてみると、「運用の方法が分からない」、「何に投資していいか分からない」という声が多いことに気が付きます。何に投資するのが良いのかという質問に対する答えは一つではなく、絶対に元本を減らしたくないというのであれば「定期預金」を選択するのが正解ですし、最低限のリスクを取りながら資金を増やしたいというのであれば低コストのインデックスファンドを利用した国際分散投資を行うのが正解です。具体的な投資信託選びについては以下の記事が参考になると思いますので是非ご覧下さい。

iDeCoのメリットは知っていても、これまで投資をしたことがない初心者の方の中には、何にどれくらい投資したらいいのか分からないという方が多いのではないでしょうか。そこで、この記事では投資未経験者がiDeCoを始める際に選ぶべきおすすめの投資信託やその組み合わせ方法などについて解説していきます。

運用の方法という点については最初に選んだ投資信託を継続的に積立てるということ以外に2つのテクニックを利用することができます。

年に1回はリバランスを実施する

複数の投資信託にバランスを考えて投資している場合、時間の経過に伴って事前に決めていたバランスが崩れてくる場合があります。仮に、国内株式と先進国株式、新興国株式の3つの市場に対してそれぞれ45%、45%、10%の割合で分散投資をしていたとしても、3つの市場が全く同じように動かない限り、1年も経過すれば分散比率は当初の比率から乖離していきます。

例えば、1年の間に新興市場の伸び率が他の2つの市場よりも高かった場合、新興市場のシェアが10%を上回ってしまうことが考えられます。このような場合に新興市場に投資している投資信託の一部を売って、国内株式や先進国株式に投資する投資信託を買うことによって当初の分配比率に戻すことをリバランスと言います。

一般の積立投資でリバランスを行う場合に気をつけなければならないポイントは、値上がりによって分散比率が増えた投資信託を売ることによって発生する利益には税金がかかるため、再投資する資金が目減りしてしまい、投資効率が悪くなるという点です。

このような投資効率の悪化を防ぐために一般の積立投資では、含み益がある投資信託と含み損が出ている投資信託を同一年内に決済して利益を相殺したり、毎月の買付比率を変更することにより、売却せずにリバランスを実行するなどのテクニックを使います。

ところが「iDeCo」では売却によって発生する利益に税金がかからないため、自由にリバランスを行うことが可能です。リバランスを行うメリットは分散投資の比率を一定に保つことによるリスク・リターンの安定や、年齢に合わせたリスク・コントロールなどが考えられます。

30代ではリスクを高めに設定してリターンを狙うことができますが、50代に入ると高いリターンを狙うことよりもリスクをおさえる運用の方が重要になってきます。このような運用方針の切り替えはリバランスによって行うのが最も簡単で合理的な方法です。

市場の変化や出口戦略でスイッチング

リバランスとは異なり、投資する対象を変更するのがスイッチングです。スイッチングを行う理由は主に2つのことが考えられますが、一つは市場環境の変化によるものです。例えば、現在のようなマイナス金利の日本において定期預金に投資することで得られるリターンはほぼゼロであり、投資対象としての価値はありません。

ところが、日銀の金融政策が変化し、金利を引き上げ始めた場合、定期預金で得られるリターンが高くなるため、ある程度の資金を投資信託から定期預金にシフトする可能性が出てきます。このように市場環境の変化に合わせて投資対象を切り替えることがスイッチングを行う一つ目の理由です。

スイッチングを行う2つ目の理由が「iDeCo」の出口戦略です。「iDeCo」は「つみたてNISA」と異なり、既に積立てた資金を自由に再投資することができます。例えば、国内株式市場が上昇を続けた後に下降局面に入ったと判断した場合、国内株式市場に投資する投資信託を売却して定期預金にスイッチングすることで、今後の相場変動が与える積立て資産への影響を低減し、将来受け取る老後資金の目減りをコントロールすることが可能となります。

「iDeCo」は原則として60歳までの積立ですので50代に入った段階で、出口戦略としてのスイッチングを考え始める必要があります。自分が60歳を迎えた時点での株式市場の状況は誰にも分かりません。万一、リーマンショック級の急落が起きてしまったら、それまで積立てた資金は元本を割ってしまうかも知れません。

そのような状況になることを避けるためにも50代に入ったらリスク資産を安全資産にスイッチングするタイミングを考えるようにしていきましょう。

「iDeCo」の利用で気を付けなければならないことは、「iDeCo」で利用できる金融商品が金融機関ごとに異なるという点と、60歳を過ぎて「iDeCo」で積立てた資金を受け取る方法が金融機関によって異なるということです。金融商品の品揃えが豊富で60歳を過ぎてからの受取り方法に柔軟性があるという点ではマネックス証券か楽天証券を選んでおくと安心です。

「iDeCo」で選ぶべき証券会社については以下の記事にまとめてありますので、是非ご覧下さい。

iDeCoの節税効果は分かったけど、どの証券会社でどうやって運用すればいいのかが良く分からない。こんな理由でiDeCoを利用せずに年間何万円も税金を多く支払っているなんてもったいなですよ。この記事はそんなあなたの疑問を解消する大きな手助けになるはずです。