株価急落時のログイン障害に見る日本と米国のネット証券・ロボアドの差

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ログイン画面

普段、当たり前のように利用しているものが突然利用できなくなったら誰でも慌ててしまいます。電気や水道などの生活インフラと同様に、普段利用しているインターネット・サービスにログインできない状況というのも非常に困りますよね。

個人投資家にとって相場急変時にネット証券にログインできない状況は、ただでさえ不安な精神状態をさらに悪化させる原因にもなりかねません。

米国ではログインしづらい状況が発生

2018年2月5日に発生した米国株式市場の急落は世界同時株安として東京市場にも大きな影響を与えました。5日当日、米国株式市場の動きをあらわす代表的な指標であるS&P500は一時4%を超える下げ幅となり、長期間継続した右肩上がりの相場に慣れた投資家に大きな衝撃を与えました。

株価急落を知った米国の個人投資家は自分の有価証券資産が受けたダメージを把握するために、チャールズ・シュワブやバンガードなどが運営するオンライン・ブローカーの口座にログインを試みましたが、一度に大勢の個人投資家がログインしたため、システムでの処理が追いつかずにログインできないという問題が発生してしまいました。

ログイン障害の発生は、時間にすればせいぜい数十分程度であったと思われますが、取引画面にログインできない状況に見舞われた個人投資家の中にはパニック状態になる人もおり、やっとの思いでログインできた際には冷静な判断力を失った状態で株式を売却するという人もいたことでしょう。

日本ではログイン障害は発生しなかった

2018年2月5日の日本の株式市場も急落しましたが、大手ネット証券でログイン障害が発生することはありませんでした。

数年ぶりの株価急落時においてもログイン障害が発生しなかった背景には、過去のネット証券ブーム時においてログイン障害が発生した際に各社がシステムの増強を行ってきたということもありますが、一番の理由は過去のピーク時と比較すると現在のネット証券におけるアクティブユーザーの数が減少しているからだと想像できます。

過去にネット証券会社の口座で個別株式の取引を行っていた個人投資家は、ボラティリティーやレバレッジの高さに魅力を感じてFX取引へと流れていき、更に現在はFX取引から仮想通貨の取引へと流れています。結果的に日本のネット証券のシステムは現在のアクティブユーザー数を十分に捌き切れるだけの処理能力を有すことになり、極めて安定的に運用できる状況となっています。

米国ではロボアドにも障害が発生

「Bloomberg」の記事によると、米国で若年層に人気のロボットアドバイザーのサービスである、「ウェルスフロント」や「ベターメント」においてもログイン障害が発生したようです。

カリフォルニアに本拠地を置く「ウェルスフロント」はCIOに「ウォール街のランダム・ウォーカー 株式投資の不滅の真理」の著者であるバートン・マルキール氏が就任していることでも有名なロボアド提供会社です。

「ウェルスフロント」は残高1万ドル(約100万円)以下の運用資産までは無料で利用できることから若年層が投資入門用に利用するサービスとして非常に高い人気を誇っていますが、運用資産が1万ドルを上回っても利用手数料は年間0.25%となっており、日本の標準的なロボアドの4分の1程度のコストで利用できます。

「ウェルスフロント」と人気を二分するロボアド「ベターメント」はニューヨークに本拠地を置く業界2位のロボアドです。こちらも毎月10ドル以上の積立てをすれば1万ドルまでは無料で利用でき、1万ドルを上回る資金についても0.15%~0.35%の手数料で利用できます。若者に人気のロボアドであり、50歳以上の人から発生する収益は全収益の30%未満となっているようです。

米国のロボアドについてご興味のある方は以下の記事でまとめてありますので、是非ご覧下さい。

日本でもロボットアドバイザーやロボアドと呼ばれるサービスが急速に普及してきています。そこでこの記事ではロボアド先進国のアメリカで人気のロボアドをご紹介し、日本のロボアドと比較することによって、私達が選ぶべきロボアドの将来像を予測していきたいと思います。

日本のロボアドではログイン障害なし

日本のロボットアドバイザーは米国のロボットアドバイザーとは異なり、リアルタイムでの取引ができません。日本のロボアドが投資対象としているのは米国に上場しているETFか、国内の投資信託であり、どちらも発注から成立までのタイムラグがあり、今の値段で取引することができないため、慌ててログインする理由がありません。

国内で唯一、リアルタイムで取引が可能なロボアドはマネックス証券が提供している「マネックスアドバイザー」ですが、こちらについてもログイン障害はありませんでした。

「マネックスアドバイザー」の投資対象はブラックロックが国際分散投資によって運用するETFですが、東京市場に上場しているETFであり、株式と同様に東京時間にリアルタイムの取引が可能です。手数料も国内最安の0.3%となっており、米国のロボアドに匹敵するサービス内容となっています。「マネックスアドバイザー」については以下の記事で詳しく解説しています。

ロボット・アドバイザーによる運用額は右肩上がりに増えてきており、2020年には1兆円~5兆円規模になるとも言われています。そして2017年10月25日にスタートしたマネックス証券の新しいロボアドであるマネックスアドバイザーはこの新市場の起爆剤となるかも知れません。

まとめ

日本のネット証券会社のシステムでは、2018年2月に発生した株式市場の急変時においてもスムーズなログインが可能でした。どんな時でも、普段と同じ環境で取引できることは当然のことなのですが、そのことが実証されたことに一安心した個人投資家も多かったのではないでしょうか。

株式市場の値動きは上昇時は緩やかですが、下降時には驚くようなスピードで下がっていくのが普通です。100年に1度と言われる急落を演じたリーマンショックを振り返ると数ヶ月で50%程度の値下りがありましたが、そのような急落も10年、20年という長期的な値動きで見れば単なる調整局面でしかありません。

2018年2月の急落のような、わずか5%や10%の値動きで慌ててネット証券にログインしなければならないようでは株式市場で長期投資を続けることは難しいかも知れません。株式市場への投資は、短期的には常に50%の値下りを覚悟した上で、長期的なリターンを確実に狙っていく強い意志が必要です。

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