マネックスアドバイザーで運用される「iシェアーズETF」の実績と評価

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資産を運用してお金を増やしていくことは大切だと分かっていても、まとまった資金も時間もないので後回しにしているという人は多いと思います。

そんな人のために開発されたのが、少額の資金から全てお任せで最先端の資産運用ができるロボットアドバイザー(ロボアド)です。ただし、いくら完全なお任せ運用だからといっても、何に投資しているのかも知らずに大切な資産の運用を任せる訳にはいきません。

この記事ではマネックス証券が提供する、国内最安コスト「0.3%」のロボアド「マネックスアドバイザー」の投資対象となっている「iシェアーズETF 東証上場シリーズ」のメリットやデメリットについて解説しています。

「iシェアーズETF」は世界トップブランド

「iシェアーズ」とは世界のETF市場の7割を占めていると言われている米国のETF市場においてトップシェアを握っている「ブラックロック」が運用するETFのブランドネームです。

「iシェアーズETF」の中でも特に「iシェアーズ コア・シリーズ」は利用者のポートフォリオ(保有資産の組み合わせ)の中核(コア)となるように、保有コスト(信託報酬)が他社の類似するETFよりも相対的に低く設定されており、長期保有による資産形成に適していることから米国でも高い人気となっています。

日本でトップシェアを誇るロボアド「ウェルスナビ」は、パフォーマンス、コスト、流動性、継続性などといったあらゆる視点から投資先となる優れたETFを選択していますが、現在の運用対象は6本の米国ETFとなっており、そのうち2本がブラックロックの「iシェアーズ・コア 米国総合債券市場」と「iシェアーズ 米国不動産」です。「ウェルスナビ」については以下の記事でくわしく解説しています。

数あるロボアドのサービスの中で、ウェルスナビは預かり資産、利用者数においてNo.1のトップブランドであることは間違いありません。今回はウェルスナビのサービスの特徴や、ウェルスナビのメリット・デメリットについて解説していきます。

「iシェアーズETF 東証上場シリーズ」

ブラックロックが日本のETF市場に参入した当初は米国に上場する「iシェアーズETF」を担保にして、日本国内で発行される、受益証券発行信託の受益証券、いわゆるJDR形式でのETFを取扱っていましたが、仕組み上、分配金にかかる税金が米国で30%、日本で20%という二重課税になるという不都合がありました。

そこでブラックロックはJDR形式のETFを上場廃止とし、新たに日本仕様に合わせて設計し直した15本のETFを「iシェアーズETF 東証上場シリーズ」としてリリースしています。

例えば、「iシェアーズ TOPIX ETF」は「iシェアーズETF 東証上場シリーズ」のフラッグシップモデルですが、TOPIXに連動する国内ETFの中でも最も信託報酬が低く設定されており、現在の信託報酬は0.06%です。

ちなみに、野村の「TOPIX連動型上場投資信託(ETF)」の信託報酬は0.11%、三菱UFJ国際投信株式会社が運用する国内で最も低コストの公募型投資信託である「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」の信託報酬は年率0.159%です。

もちろん15本ある全ての「iシェアーズETF 東証上場シリーズ」の信託報酬が国内最安であるという訳ではありませんが、最安レベルに近いコスト設定になっていることは間違いありません。

最近は「つみたてNISA」の影響もあり、国内のインデックスファンドの中にはETFよりもコストの低いものがいくつかあります。

特に「三菱UFJ国際投信」が運用する「eMAXIS Slim シリーズ」では「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」の信託報酬が税引0.1095%、「eMAXIS Slim新興国株式インデックス」の信託報酬が税引0.19%となっています。

この2本の投資信託については同じ資産クラスを対象とするETFよりも信託報酬が低いことは事実ですが、この2本を除けば信託報酬はETFの方がまだまだ低いという状況であると言えます。

マネックスアドバイザーの投資先ETF

「マネックスアドバイザー」が運用対象としているのはブラックロックが運用する「iシェアーズETF 東証上場シリーズ」の中から厳選された7本の国内ETFです。これら7本のETFについて2018年3月23日時点のデータを一覧表にしてまとめてみした。

「マネックスアドバイザー」の投資対象ETF純資産額(円)信託報酬
iシェアーズ TOPIX ETF155,021,129,5480.06%
iシェアーズ・コア MSCI 先進国株(除く日本)ETF803,378,6830.19%
iシェアーズ・コア MSCI 新興国株 ETF1,320,720,1550.23%
iシェアーズ 米国債7-10年 ETF(為替ヘッジあり)2,915,680,0280.14%
iシェアーズ 米ドル建て投資適格社債 ETF(為替ヘッジあり) 5,248,709,0360.28%
iシェアーズ Jリート ETF82,141,057,9940.16%
iシェアーズ 米国リート ETF5,173,302,8170.20%

投資信託での長期投資において最も注意しなければならないことの一つに「繰上償還リスク」あるいは「上場廃止リスク」があります。詳しくは以下の記事で解説していますが、純資産額が最低でも10億円程度を維持しつつ、右肩上がりでの増加傾向が見られるならば「繰上償還リスク」についてはあまり心配する必要はありません。

10年以上の運用期間を前提とした「つみたてNISA」の利用においては無視できないのが投資信託の繰上償還リスクです。今回は、投資信託が運用会社の都合で運用を終了してしまう繰上償還リスクとその回避法について解説していきます。

上記7本のETFの純資産額を見ると、「iシェアーズ・コア MSCI 先進国株(除く日本)ETF」が8億円程度となっていますが、このETFは昨年の9月27日から運用をスタートしたばかりであり、スタートからは順調に右肩上がりで純資産額は増加しています。

単なる「iシェアーズETF」ではなく、ブラックロックが最も力を入れている「iシェアーズ コア・シリーズ」であることからも「上場廃止リスク」については心配ないものと考えられます。

7本のETFはいずれも信託報酬が低くおさえられており、「マネックスアドバイザー」によるポートフォリオ運用全体で見ると信託報酬は0.15%~0.16%前後になるものと考えられます。

国内ETF市場の成長とコスト引き下げ

既にお伝えしましたように、「つみたてNISA」の影響もあり、インデックスファンドの信託報酬については引下げ競争が発生しており、一部の投資信託についてはETFよりも低い運用コストとなっています。

ETFの最大の魅力の一つは運用コストの低さにありますので、国内ETFにつきましても今後は更なる信託報酬の引下げが実施されていくものと思われます。

ブラックロックは米国においても純資産額の増加に合わせて信託報酬を引下げてきた実績がありますので、国内ETF市場の成長に伴って運用コストの引き下げを実施してくるものとを考えられます。

この夏から国内ETF市場において「マーケットメーカー制度」がスタートする予定ですので売買高の増加に期待したいと思います。

国内ETFに投資するメリット

「マネックスアドバイザー」は国内のETFだけに投資する唯一のロボアドです。ブラックロックの「iシェアーズETF 東証上場シリーズ」は純粋な国内ETFであり、マネックス証券が提供している「貸株サービス」を利用することで0.1%の貸株金利を受け取ることができます。

「マネックスアドバイザー」は国内最安手数料である「0.3%」という格安の手数料で利用できますが、貸株金利の「0.1%」を受け取ることで実質コストは「0.2%」となり、「iシェアーズETF 東証上場シリーズ」による信託報酬と合わせても運用コストは0.35%~0.36%になります。この程度のコストならETFから受け取る分配金で十分賄うことが可能ではないでしょうか。

また、国内ETFに投資すれば海外のETFのように為替リスクの影響を直接受けることもありませんし、株式と同じようにリアルタイムに取引することができます。

ロボアドの比較と使い分け

私は様々なロボアドを実際に利用してきました。ロボアドを評価するには実際に自分で利用してみないとその特性を完全に理解することはできないと思うからです。

「どのロボアドが一番儲かりますか?」という質問を受けることもありますが、ロボアドは国際分散投資が原則ですので、世界の株式市場が順調に値上がりしている時期であれば、どのロボアドを利用していても運用成績は良いでしょうし、どのように優れたロボアドであっても世界の株式市場が値下りすればロボアドの運用実績も悪化します。

ロボアドのリターン率を比較してロボアドの良し悪しを判断している人を見かけることがありますが、わずか数年程度の運用期間であれば、リターン率は運用開始のタイミングとポートフォリの内容(リスク許容度設定)によって決定されてしまいます。

例えば、2016年から「ウェルスナビ(リスク許容度5)」を利用している人と2018年から「ウェルスナビ(リスク許容度5)」を利用している人のリターン率を現時点で比較すれば、同じ「ウェルスナビ」による運用でも前者はプラスリターン、後者はマイナスリターンだと思います。

しかし、両者がコツコツと積立投資を続けていけば、それぞれの10年後のリターン率に大きな差が出ることは考えづらく、それこそがロボアドによる長期積立投資のメリットの一つです。

ロボアドを評価する最大のポイントは投資対象です。投資対象がベンチマークとしている指数からの乖離率や流動性、継続性、経費率(信託報酬)などを評価し、投資対象の異なるロボアドを組み合わせて利用することでリスクを分散し、強いポートフォリオを構築することが可能となります。

私もこれまで多くのロボアドを実際に利用してみて、ポートフォリの組み方やシステムの使いやすさ、リバランスのタイミング、利用手数料などといった様々な特徴を自分の目で確認した結果、現時点では投資対象や特徴の異なる5つのロボアドに資産を分散し、使い分けることで自分の資産の一部を運用しています。

「マネックスアドバイザー」は国内のロボアドの中で、リアルタイムに取引できる唯一のロボアドであるため、毎月の自動積立だけではなく、前日にNYダウが急落したタイミングなどに合わせて東京市場の値動きを見ながら運用資金を追加することができます。

「ウェルスナビ」のように、常にマーケットとは適度な距離を保ちながらも米国の優良なETFにお任せ運用で投資できるロボアドも魅力的ですが、「マネックスアドバイザー」のように超低コストでリアルタイムに国内の優良なETFに投資するロボアドを利用する価値はありそうです。

ロボット・アドバイザーによる運用額は右肩上がりに増えてきており、2020年には1兆円~5兆円規模になるとも言われています。そして2017年10月25日にスタートしたマネックス証券の新しいロボアドであるマネックスアドバイザーはこの新市場の起爆剤となるかも知れません。
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