「つみたてNISA」2018年12月末の評価損益はマイナスでOK!|1年目の運用報告

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「つみたてNISA」がスタートして1年が経過しました。この記事では、2018年における著者の1年目の「つみたてNISA」の運用状況をご覧頂きながら、12月末時点において「つみたてNISA」で評価損を抱えている多くの皆さんに再確認してもらいたいポイントをまとめています。

「つみたてNISA」の概要

「つみたてNISA」がスタートして1年が経過しました。「つみたてNISA」の制度は国民が金融資産を効果的に形成していくための非課税制度として金融庁が2018年1月からスタートした積立投資の制度であり、最大のメリットは年間40万円まで(月間3万3333円まで)の積立投資で得た利益に対して最長20年間は非課税となることです。

「つみたてNISA」の対象商品は金融庁が厳選した長期積立投資に適した159本の投資信託(2018年10月31日時点)となっており、投資経験の浅い初心者でもリスクを抑えた分散投資を簡単に実践することができます。

「つみたてNISA」における基本戦略

12月の世界的な株価急落によって2018年の日経平均は7年ぶりに前年末比でマイナスとなり、「つみたてNISA」の利用者の大半は12月末時点では含み損を抱えているのではないかと思います。

2018年12月の金融マーケットでは2017年末と比較して価格が上昇している資産クラスはほぼゼロと言える状況であり、「国内株式」「先進国株式」「新興国株式」「債券」「REIT」などといったあらゆる投資対象が値下がりしています。

N2252018

NYD2018

従って、正しく分散投資を実践している投資家であれば、12月1日時点では評価損益がプラスであったはずですが、12月末時点の評価損益はマイナスなっているのは仕方のないことだと言えます。

ただ、初めての投資で1年目の評価損益がマイナスという状況に不安を感じておられる方も多いのではないかと思われますので、これから解説する「つみたてNISA」の基本戦略を改めてご覧頂きながらご自身の運用方針に間違いがないことを再確認して頂ければと思います。

世界経済の成長に対して投資する

「つみたてNISA」を利用するか、利用しないかを決定する最大のポイントは「一時的な株価の下落局面があったとしても、長期的に見れば世界経済は右肩上がりに成長しており、この成長は今後も継続する」という考えに現時点において賛同できるかどうかです。

「つみたてNISA」の利用者は長い目で見れば右肩上がりで成長する世界経済に積立投資をしているからこそ、数年程度の価格下落局面があったとしても落ち着いて積立を継続していくことができるのです。

この先、世界経済は右肩下がりに悪化していき、いずれは多くの国家が破綻し、貧困と混迷が何十年も続くとお考えの方は、「つみたてNISA」を利用するのではなく、金(Gold)の現物投資などを考えた方がいいでしょう。

最高のタイミングを狙って投資しない

長期的に右肩上がりで成長していく世界経済に対して常に最高のタイミングで投資できればいいのですが、そのようなことができている人は私の知る限りごく少人数であり、その人達が今後も最高のタイミングで投資し続けることができるとは限りません。

「つみたてNISA」ではタイミングを狙って投資することを放棄し、毎月定額で投資信託を購入することで、株価の高い時には少なめの口数、株価が低い時には多めの口数の投資信託を購入することになるため、長期的に買い付け単価を平準化し、世界経済の成長に見合った平均的なリターンを狙うことになります。

タイミングを狙って投資することを放棄することで、株式市場を分析するために時間を費やしたり、マーケットの値動きに一喜一憂することなく、誰でも簡単に世界経済の成長に見合ったリターンを確実に手にすることができるのです。

とにかく10年は何も考えずに積立を続ける

バブル期の絶頂期に設定された「ノムラ日本株戦略ファンド」はバブル崩壊後には基準価格が7割近く下落しましたが、17年という年月をかけて基準価格を回復しています。

「つみたてNISA」は最長20年間の積立期間となっており、過去の日本の株式市場で最悪のタイミングで設定された投資信託であっても途中で投げ売りしなければリターンを獲得することが可能なほどの期間が設けられています。

ただし、節税効果を有効に活用するには出口戦略も必要となります。一つの目安としては、最初の10年間は何も考えずに積立投資を継続し、残りの10年で利益確定のタイミングを考えてみましょう。

「つみたてNISA」の成功条件は、「長期」、「分散」、「積立」の3つを確実に守ることです。目先の値動きで「積立」を中止したり、1年や2年で運用を終了するようでは「つみたてNISA」のメリットを十分に享受することはできません。

少なくとも10年は積立を継続できるよう、無理のない積立額で「つみたてNISA」を利用することをオススメします。

2018年の「つみたてNISA」の運用状況

長期積立投資のメリットは投資の初心者であろうが金融のプロであろうが、正しい国際分散投資ができていれば運用の結果に大きな差が出ないことです。

国際分散投資で長期積立投資の運用結果に差が出る要因は「リスク許容度」の大小だけであり、私のように大きなリスクを許容する投資家は大きなリターンを狙う引き換えに、大きな評価損失を許容しています。

「つみたてNISA」における私のポートフォリオでは国内株式への投資比率が10%、米国株式への投資比率が75%、残りの15%が日本と米国以外の国の株式市場への投資となっており、資金の全てを株式に投資しているという点では値動きの激しいポートフォリオになっています。

例えば、「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型) 」のような債券や不動産などにも分散投資するバランスファンドを「つみたてNISA」で利用した場合は私のポートフォリオの半分程度の値動きにおさえることができたはずです。

私が「つみたてNISA」で利用している投資信託は以下の3本であり、12月末での運用状況はご覧の通り3本とも評価損を抱えた状態になっています。

NISA2018

以下のチャートをご覧頂ければお分かりの通り、2月と10月に株価の調整局面があったものの、「つみたてNISA」の積立資産は12月に入るまでは比較的順調に右肩上がりに推移していたのですが、2018年12月の株式市場急落の結果、12月末時点においては純資産額が減少し、評価損が4万円程度発生しています。

NISA-Asset

まとめ

金融のプロであろうが投資の初心者であろうが2018年のマーケットで毎月の積立投資を「つみたてNISA」で行った皆さんは12月末時点では評価損を抱える結果になったはずです。

「つみたてNISA」を利用している皆様は「長期的に見れば右肩上がりに成長する世界経済」に投資しているということを再確認して頂き、一時的な評価損で心が折れることなく、2019年も引き続き積立を継続することが重要です。