2月の株価急落で離脱した「ウェルスナビ」の利用者は僅かに1.3%であった事実から学ぶこと

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1月からスタートした「つみたてNISA」ですが、皆さんは利用されていますでしょうか。スタートした途端に2月の下げ相場を経験した人の中には「スタートの時期を間違った」と感じている方も多いのではないでしょうか。しかし、それは大きな間違いなのかも知れません。

「ウェルスナビ」からのニュースレター

「ウェルスナビ」を利用されている方には「ウェルスナビ」からニュースレターが送られてきていると思います。2018年2月9日のニュースレター上で「ウェルスナビ」のCEOである柴山氏が開示されている情報によると、2018年2月4日時点での「ウェルスナビ」全運用者のうち、2018年2月9日13時集計時点での運用継続者の割合(運用停止予定者も運用停止者として計算)は98.7%ということであり、離脱率は僅か1.3%だったようです。

あくまで個人的な想像ですが、2月5日から9日までの株価下落程度であれば、「ウェルスナビ」の利用者の大半は含み益が減っただけであり、運用益がマイナスになっているのは運用期間が半年未満の人が中心ではないかと想像しています。

「ウェルスナビ」の利用者は投資経験者が多いことが知られており、この程度の株価下落は積立投資にはむしろ好都合であると考える人も多いのかも知れません。「ウェルスナビ」につきましては以下の記事で詳しく解説していますので、是非ご覧下さい。

数あるロボアドのサービスの中で、ウェルスナビは預かり資産、利用者数においてNo.1のトップブランドであることは間違いありません。今回はウェルスナビのサービスの特徴や、ウェルスナビのメリット・デメリットについて解説していきます。

長期積立投資にスタート時期は無関係

「2018年の世界経済が2038年までの20年間で全く成長しない(むしろマイナス成長)」という過去に一度も経験したことがない悲惨な未来を前提とするなら、「つみたてNISA」のような長期積立投資でリターンを得ることは不可能かも知れません。

しかしながら歴史的に見れば、一時的なマイナス成長を記録する年があるにせよ、20年という長期視点で見た場合の世界経済は右肩上がりで推移しています。だからこそ、一時的な価格変動に一喜一憂することなく長期的に積立投資を続けることで世界経済の成長以上のリターンを手に入れるチャンスがあるのです。

リーマンショック、チャイナショック、スイスフランショックなどといった◯◯ショックと呼ばれる株価の下落は、過去の歴史を振り返ると平均すれば5年に1回程度は起こっており、その数年後に株価は回復し、更に上昇を続けています。

従って、長期的な積立投資におけるスタートのタイミングや値位置などは目先のリターンには影響を与えますが、長期的なリターンに与える影響はごく僅かだと言えます。

2月の下げは初心者にはよい機会

1月にスタートした「つみたてNISA」において2月に世界的な株価の急落を経験できたことは非常に幸運なことなのかも知れません。積立をスタートしたばかりなので発生する損失は現時点ではランチ数回分程度であり、この程度の絶対額で狼狽するような人は稀だと思われます。

仮に、2月の株価の下落率が8%だとすると、毎月3万円の積立額の場合は1月に積立てた3万円の8%である2400円の評価損失が発生するだけですが、、積立額が300万円になってから8%の下落を経験すると、評価損益の変動額は24万円となりますので、含み益が残っているうちに一旦決済して利益を確定したいという衝動に負けてしまう人も出てくる可能性があります。

本来であれば、今回のような下落局面は積立投資にとっては良い買場(安値で積立てるチャンス)のはずですが、積立額が増えると人間は評価損益の絶対額に振り回されてしまい、合理的な意思決定ができなくなります。だからこそ客観的な判断で運用できるロボアドの利用は有効なのですが、それでも感情に負けてロボアドの運用を停止してしまう人も出てきます。

もちろん、2月にスタートした株価の下落がどこまで続くのはかは誰にも分かりません。過去に経験したことがないくらいの下落幅を記録することだってありえます。だからと言って20年後の株価が現在よりも安いかどうかは別の話であり、「つみたてNISA」を続けるかどうかはこのような長期的な展望に基いて判断されることをお勧めします。

株式市場の値動きを再認識する

株式市場の値動きは参加者の思惑がぶつかり合うことで、上にも下にも動くということは初心者の方でも頭の中では理解されていると思います。ただし、どの程度の値幅で上下するかというところまではイメージできていないため、値動きに対して過剰な反応をしてしまうことがあります。

ここ20年間で最大の株価暴落となったリーマンショックを例にすれば、1ヶ月の下げ幅は27%程度、その後数ヶ月で更に下がって株価は半値程度まで落ち込みました。株価が元の水準に戻るまでに要した時間は4年程度ですので、この例を「最悪のシナリオ」として頭の隅に置いておきましょう。

時間の単位を1年で見るとリーマンショックのような暴落に恐怖を感じるのは当然ですが、10年、20年という時間の単位で見た場合、リーマンショックは単なる調整期間にしか見えません。更に一度に大きな資金を投資するのではなく長期間に渡って少額を積立てていく長期積立投資において、リーマンショックのような株価急落がリターン与える影響は限定的です。

2018年2月の第2週の日経平均は8%前後の下げ幅であり、リーマンショックの時と比べると、まだまだ下がる余地は残されており、現時点で1年先、2年先といった短期的な値動きを予測することは困難です。

ただし、10年先、20年先の株価が現在よりも高くなるとお考えであれば、「つみたてNISA」のような長期積立投資でリターンを得ることができる可能性は極めて高いと考えてよいでしょう。