サンクコストを意識しなければ仕事、恋愛、投資も上手くいく

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サンクコスト(埋没費用)とは、よく経済学で用いられる用語です。一言で説明すると「既に回収が不可能となってしまったコスト(費用)」のことを言います。

日常生活のいたるところでサンクコストは発生しているのですが、このサンクコストを意識してしまうと合理的な判断ができなくなる上に、更なるコストが発生するリスクがあります。

それとは反対に、サンクコストを意識しなくなれば、合理的な判断ができるようになるだけでなく、機会損失を回避することにもつながります。

仕事におけるサンクコスト

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あなたの会社が余剰資金の3000万円を地方のホテルに投資したとします。ホテルはあなたの会社から投資してもらった資金で部屋の内装を新しくし、ホテルの客室稼働率を上げるつもりでした。ところが現実には、部屋の内装を綺麗にしただけでは客室の稼働率に変化はありませんでした。

このままでは経営が続けられないと判断したホテルはあなたの会社に広告費として1000万円の追加出資を求めてきました。

この1000万円の追加出資を判断する際に、「もし、1000万円の追加出資をしなければ最初の3000万円の出資が無駄になる」という考え方をする人はサンクコストを意識しており、その意識が合理的な判断の邪魔をします。

既に出資した3000万円について一旦は自分の頭の中から追い出して、ホテルの立地条件や競合するホテルの状況、客室単価の妥当性といった基本的なデータをもう一度確認し、今からそのホテルに1000万円を投資することに経済的合理性があるのかどうかを判断できる人は「サンクコストを意識しない人」です。

恋愛におけるサンクコスト

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付き合い始めたばかりの彼氏の誕生日に気合を入れたプレゼントをしたものの、しばらく付き合ってみるとたいした男ではないと気がついたあなた。

3ヶ月後には自分の誕生日がやってくるという今のタイミングで「あと3ヶ月もすれば私の誕生日だし、それまでは我慢して今の彼と付き合って、プレゼントだけはもらっておこう。」という考え方をする人はサンクコストを意識しており、その意識が合理的な判断の邪魔をしている可能性があります。

既に渡したプレゼントのことは一旦頭の中から追い出して、この先3ヶ月間で素敵な男性と知り合える可能性や、残念な彼氏とこの先3ヶ月間も無駄に費やす時間について考えることができる人は「サンクコストを意識しない人」です。

20代のほとんどを一緒に過ごした彼氏が、30歳になろうとしているあなたになかなかプロポーズしてくれないという状況で、「そろそろはっきりとしてくれませんか」という質問をするのが怖いと考えてしまう人はサンクコストを意識しています。

「人生で最も美しい時期を捧げた相手を今更失うリスクはおかせない。彼がプロポーズしてくれるのを気長に待とう。と考えず、「まだ美しい今からであれば、新しい出会いも期待できる。そろそろけじめをつける時期だ」と考えることができる人はサンクコストを意識しないで決断できる人です。

キャバクラ嬢に惚れてしまい、通いつめてやっとデートにたどり着いたと思ったら、そのまま同伴して欲しいと頼まれたというようなケースも同じです。

「ここで同伴を断ってしまったら、このデートまでにつぎ込んだお金が無駄になる。とりあえずここは同伴して次のチャンスを狙おう。」と考えるのか、自分は単なる客としか見られていないことに気づき、これまでにつぎ込んできたお金は授業料だと割り切って、新しい出会いを探しにいけるのかの違いは、サンクコストを意識するかしないかの差です。

投資におけるサンクコスト

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上がると思って買った株が経営不振で半値まで下がってしまった時、「今売ってしまったら投資額の半分は戻ってこなくなる。むしろ下がった今こそ新たに安く買うチャンスだ」と考える人はサンクコストを意識しています。

株価は常に時価が正しい価値であり、その時点において割安だったり割り高だったりすることはありません。上がると思って買った株が下がったのは自分の予測が間違っていたのです。「自分の間違いを認める勇気」と「サンクコストの意識」の戦いでは、サンクコストが大きければ大きいほど勇気が負けてしまう傾向があります。

「こんなにやられたのに今さら引き下がれない」という感情が動いた時、その人は相場を張っているのではなく、意地を張っているだけです。

ついついサンクコストを意識してしまう気持ちはよくわかりますが、合理的な判断をするために日頃からサンクコストを意識しない訓練をしていくことが重要です。