「つみたてNISA」でオススメする投資信託|タイプ別(堅実派・現実派・冒険家)究極の1本

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初めての投資を「つみたてNISA」からスタートするという方も多いと思います。

このようなビギナーの皆さんの中には、複数の投資信託を組合せて運用するというのは少しハードルが高いと感じておられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、リスクとリターンのバランスから投資家のタイプを3つに分類し、それぞれの投資家が1本の投資信託だけでバランスよく運用できるオススメの1本をご紹介します。

できるだけ損失を避けたいという堅実派

リターンは小さくても構わないので、可能な限り損失は避けたいというのが「堅実派」の基本スタンスです。

具体的なリスクとリターンの関係の関係で表現すると、「大損したとしても投資金額の10%前後におさえつつ、長期間に渡って年率2%前後のリターンを狙う」というのが堅実派の運用方針となります。

毎月1万円の資金を20年間積立てる場合で考えると、投資元本240万円に対し、20年間で狙える運用利益は50万円程度というイメージになります。

このような堅実な運用を目指す人には「ダイワ・ライフ・バランス30」がオススメです。この投資信託は55%が国内債券、15%が外国債券で運用されており、リスクの高い株式運用部分は30%しかありません。信託報酬は0.19%と非常に低く、純資産額は120億円、運用期間も10年を超えており、過去5年間の運用実績で年率8.21%、10年間の運用実績で年率3.24%のトータルリターンを実現しています。

「ダイワ・ライフ・バランス30」は運用方針が堅実なので、毎月3万円以上を積立てるような人にとっても比較的安心して積立を続けることができるでしょう。逆に毎月少額しか積立できない人が利用した場合は、リターンの絶対額が物足りなく感じるかも知れませんので、個人的にはもう少し株式運用比率の高い投資信託の積立をオススメします。

株式市場の動きに一喜一憂することなく、ストレスのない積立投資を続けたい人や、運用に慣れたら将来的には株式運用だけの投資信託を追加したい人などにもオススメしたい投資信託です。

標準的なリターンを目指す現実派

無理して大きなリターンを求めることはせず、実現の可能性が高い標準的なリターンを過度なリスクを背負うことなく狙いたいというのが「現実派」の基本スタンスです。

具体的なリスクとリターンの関係の関係で表現すると、「最悪のケースでは30%程度のマイナスが発生するリスクは承知の上で、年率3%~4%程度のリターンを狙う」というのが現実派の運用方針となります。

毎月1万円の資金を20年間積立てる場合で考えると、投資元本240万円に対し、20年間で狙える運用利益は100万円程度というイメージになります。

このような現実派の人には「DCニッセイ ワールドセレクトファンド(標準型)」がオススメです。この投資信託は国内株式に30%、外国株式に20%、国内債券に30%、外国債券に15%、短期金融資産に5%という運用比率となっており、リスク資産である株式に50%の資金を振り分けています。信託報酬は0.22%、純資産182億円、運用期間も10年を超えており、過去5年間の運用実績で11.62%、10年間の運用実績で年率3.54%のトータルリターンを実現しています。

ちなみに、10年間の運用実績と5年間の運用実績の差はリーマンショックを経験しているか、経験していないかの差です。リーマンショックによってこのファンドの基準価格も1ヶ月で3分の2程度にまで落ち込みましたが、その後4年でリーマンショックによる落ち込みから回復し、現在ではそこから2倍程度まで基準価格が上昇しています。

この投資信託は非常にバランスがとれており、この1本を20年間積立てるだけでもOKですが、リターンを増やす狙いで別の投資信託と組み合わせる場合は、日本を除く海外の株式に投資するタイプの投資信託を組み合わせるようにしましょう。

具体的な方法としては、積立額の1割前後を「楽天・全米株式インデックス・ファンド」に回すだけでOKです。この程度であればリバランスの必要もありませんので、運用は非常にシンプルです。

最大限のリターンを求める冒険家

非課税制度で手堅く運用しても節税メリットは小さいので、「つみたてNISA」の運用では最大限のリターンを狙い、年金制度である「iDeCo」や他の特定口座では守りの運用を行うというのが「冒険家」の基本スタンスです。

具体的なリスクとリターンの関係で表現すると、「最悪のケースでは50%程度のマイナスが発生するリスクは承知の上で、年率7%程度のリターンを狙う」というのが冒険家の運用方針となります。

毎月1万円の資金を20年間積立てる場合で考えると、投資元本240万円に対し、20年間で狙える運用利益は250万円程度というイメージになります。

このような冒険心が旺盛な人には「楽天・全米株式インデックス・ファンド」がオススメです。この投資信託は「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」という米国市場に上場している投資信託に投資するというユニークな投資信託です。「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」は米国の株式市場全体の動きに忠実に連動する上場投資信託(ETF)で、、過去5年間の運用実績で15.6%、10年間の運用実績で年率8.54%のトータルリターンを実現しています。

「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」は16年程度の運用実績がありますが、投資信託としての「楽天・全米株式インデックス・ファンド」は2017年10月に運用を開始したばかりです。信託報酬は0.17%と非常に低く、純資産は既に35億となっています。現在のところ楽天証券、マネックス証券、松井証券といったごく限られたネット証券でしか取り扱いがありませんが、「つみたてNISA」のスタートと同時に人気化するのは間違いなさそうです。

◆追記(2018年7月8日)

「楽天・全米株式インデックス・ファンド」に強力なライバルが出現しました。

「楽天・全米株式インデックス・ファンド 」の強力なライバルとして「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」が登場することになりました。この記事では、米国市場の株式に投資する際の選択肢として、どちらの投資信託を選択すべきかについて解説しています。

冒険家に求められるリスクコントロール

「楽天・全米株式インデックス・ファンド」は投資信託の中ではハイリスク・ハイリターンの商品ですが、米国株式市場は綺麗な右肩上がりの動きを継続しており、長期積立投資には最適な投資対象だと言えます。

今後20年の世界経済が右肩上がりに成長し、その成長の中心が米国であると考える人にとって、「楽天・全米株式インデックス・ファンド」は最高の投資対象ですが、米国市場だけでなく日本市場、新興国市場、欧州市場の伸びにも期待するという人は「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF」という全世界の株式市場の動きに連動するETFを投資対象とする「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」を購入する方がいいでしょう。

「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」は信託報酬が0.24%、純資産は16億円となっており、「楽天・全米株式インデックス・ファンド」と同様に実際の運用期間が短いという点では不安な部分もありますが、これも冒険のひとつだと割り切れる冒険家の皆さんには強くオススメできる投資信託の一つです。

◆2018年3月26日追記:2018年3月23日現在、「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」の純資産額は52億円、「楽天・全米株式インデックス・ファンド」の純資産額は71億円となっており、人気の投資信託へと成長しています。

これらの投資信託はリターンもリスクもやや高い商品ですので、ご自身のリスク許容度に合わせて毎月の積立額を決める必要があります。リスクを目一杯とってもハイリターンを狙うなら毎月3万3000円、リスクを少し落としたいなら2万円、もっと低いリスクで運用したいなら1万円という感じで積立額を小さくすることでリスクを小さくしていきます。

資金的に余裕があるのにリスクを減らすために1万円未満まで積立額を落とすなら「DCニッセイ ワールドセレクトファンド(標準型)」を目一杯購入する方がリターンの絶対額は大きくなります。

逆に資金的な余裕がないせいで毎月の積立額が1万円未満になる人の場合は「DCニッセイ ワールドセレクトファンド(標準型)」で運用するよりも「楽天・全米株式インデックス・ファンド」を少額ずつ積立てながらリターンを狙った方がいいでしょう。

どのタイプの人に対しても言えることですが、最大のリスクは積立てを中止するリスクです。長期間継続して積立を続けるためには、ストレスを感じない範囲で、自分の性格や経済状況に合わせたリスク許容度や積立額を見極めることが最も重要です。

以下の記事では私の「つみたてNISA」の運用実績を公開しています。

「つみたてNISA」がスタートして6ヶ月が経過しました。この記事では私が実際に運用している「つみたてNISA」の6ヶ月間の実績をご覧頂きながら、マーケットの振り返りと積立投資のメリットについて解説し、オススメの投資信託についてご紹介しています。