【つみたてNISA】9か月目の実績から見えてくる選ぶべき投資信託

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9月

この記事では、つみたてNISAをスタートする際に大切な投資信託選びのための参考として、私が実際に運用している「つみたてNISA」の9月末時点の運用状況を公開し、これから「つみたてNISA」をスタートする方が選ぶべき投資信託について解説しています。

日本の株式市場の動き

2018年の日本の株式市場は2016年から続いていた右肩上がりの値動きから一変し、方向感のない不安定な値動きが続いています。

日本の株式市場の値動きを代表する日経平均株価は2018年1月23日に2万4,129円の高値をつけた後、3月26日には2万347円の安値をつけ、9月末には再び2万4000円代を回復するという動きを見せています。

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このようなアップダウンを繰り返すマーケットにおいて、積立投資はドルコスト平均法による買い付け価格の平準化という強みを発揮します。

ドルコスト平均法は定額購入法とも言われ、毎回決まった金額で同一の投資信託などの金融商品を購入することで、価格が高い時は購入数量が少なくなり、安い時には購入数量が多くなるため平均購入価格を低くする効果を発揮します。

以下は私が運用している「つみたてNISA」の9月27日時点での運用状況をキャプチャーしたものです。

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日経平均と同様に1月の高値に今現在も届かないTOPIXに連動する「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」ですが、9月最終週に国内の株価が上昇したこともあり、9か月間の運用による収益率も5.2%まで急上昇しています。

6ヶ月目の収益率が1.4%だったことを考えると、ドルコスト平均法の効果が存分に発揮されていることがお分かり頂けるのではないでしょうか。

「つみたてNISA」がスタートして6ヶ月が経過しました。この記事では私が実際に運用している「つみたてNISA」の6ヶ月間の実績をご覧頂きながら、マーケットの振り返りと積立投資のメリットについて解説し、オススメの投資信託についてご紹介しています。

米国の株式市場の動き

2018年の米国株式市場は2016年から続いている右肩上がりの値動きをほぼ継続した動きとなっています。

下記は米国の株式市場の動きを代表する「S&P500」の値動きですが、2月から3月にかけての調整局面で安値を付けたものの、8月には1月の高値を更新する動きとなっており、右肩上がりの値動きが続いていることがお分かり頂けると思います。

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このように調整局面を経て右肩上がりの値動きをするマーケットは積立投資が最も得意とするマーケットのひとつです。

以下は私が運用している「つみたてNISA」の9月27日時点での運用状況をキャプチャーしたものです。米国の株式市場に連動する「楽天・全米株式インデックス・ファンド」の収益率は9.1%となっており、日本の株式市場よりも大きなリターンを獲得できています。

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先進国の株式市場の動き

日本を除く先進国22か国、1327社の株価に連動する「MSCI KOKUSAI(除く日本)」は先進国の株式市場の値動きを表す指標として最も多くの投資信託に採用されています。

以下は「MSCI KOKUSAI(除く日本)」の2016年からの値動きですが、日本の株式市場の値動きと大きな違いは見当たりません。2018年の日本の株式市場は先進国の株価上昇に追い付けなかった時期もありましたが、9月に入って一気に先進国に追い付いたことがお分かり頂けるかと思います。

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新興国の株式市場の動き

つみたてNISAの運用において現在最も運用成績が悪化しているものの一つが、新興国の株式市場に投資する投資信託です。

以下は新興国の株式市場の値動きに連動する投資信託のほとんどがベンチマークとして採用している「MSCI エマージング・マーケット」の2016年からの値動きです。2016年から順調に右肩上がりの上昇を続けていましたが、2018年からは右肩下がりの値動きが続いています。

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私の「つみたてNISA」の運用状況

私は2018年1月から「つみたてNISA」の運用をスタートし、結論から申し上げますと9月末時点での収益率は7.1%程度となっています。

「つみたてNISA」の具体的な投資対象は、毎月2万円を「楽天・全米株式インデックス・ファンド」、1万円を「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」、積立枠の残り3333円は米国市場への投資と日本市場への投資を比較するためのデータを収集する目的で「eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)」に投資しています。

現在のような金利上昇局面(債券価格下落局面)で債券を購入するリスクをあえて取りに行く理由がありませんので、債券をポートフォリオに組み入れる(例えばバランスファンドに投資する)ことは避け、「つみたてNISA」では株式に100%を投資しています。

銀行口座にある程度の預金がある方は「つみたてNISA」では債券に投資する必要はなく、投資効率を高めるためにも株式資産により多く投資することが重要です。

ただし、株式市場の値動きは債券市場よりも大きくなりすので、投資元本の半分近くの評価損を抱えた状態で「つみたてNISA」を続ける自信のない方は債券を含むポートフォリオを選択した方がいいでしょう。

株式市場に100%投資する私が目標とする最大リターンは8%程度ですが、9月時点では7%程度のリターンとなっています。

リターンが目標に届かなかった最大の理由は新興国の株式市場の下落が想定以上に長引いていることで、世界中の株式市場の値動きに連動する「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」のリターンが5.2%にとどまってしまい、米国の株式市場に連動する「楽天・全米株式インデックス・ファンド」のリターン(9.1%)との間に大きな差がついてしまいました。

ここまでの結果論としては米国の株式市場への投資割合をもう少し高くしておくことが正解だったということになりますが、「つみたてNISA」は2037年までの長期投資ですので9ヶ月間の運用結果で判断するのはいささか気が早いような気がします。

つみたてNISAで選ぶべき投資信託

「つみたてNISA」で最も大切なことは投資対象を分散しておくことです。だからと言って、先進国、日本、新興国に対して均等に投資することは正しい分散投資とは言えません。

世界の株式市場に分散して投資することを考える場合、世界のGDPの半分以上を稼ぎ出す米国株式市場への投資比率は50%前後になるのが当然であり、新興国や日本に対する投資比率はせいぜい7%から10%以下と考えておきましょう。

米国の株式市場に投資する投資信託として、私は「楽天・全米株式インデックス・ファンド」を利用していますが、2018年7月3日に設定された「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の方が信託報酬の面では有利であり、2018年9月末の純資産額も設定から3ヶ月間で35億円を上回る人気となっています。

「楽天・全米株式インデックス・ファンド 」の強力なライバルとして「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」が登場することになりました。この記事では、米国市場の株式に投資する際の選択肢として、どちらの投資信託を選択すべきかについて解説しています。

グローバル企業が集まっている米国の株式市場だけに投資するだけでもある程度の分散投資は実現しますが、地政学的なリスクを考慮すると米国以外の先進国や新興国にも分散投資しておく方が安全です。

一本の投資信託で米国を中心とした全世界に分散投資できる投資信託として私は信託報酬0.23%の「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」を利用していますが、2018年3月19日に設定された「eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)」は信託報酬0.15%で日本を除く全世界の株式市場に分散投資することができます。

既に個別株や「ひふみプラス」などで日本の株式市場に投資している方や、日本の株式市場に対するこだわりのない方は「eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)」を選択する方がいいでしょう。

「投信ブロガーが選ぶ!ファンド・オブ・ザ・イヤー2017」で1位の座を獲得した「 楽天・全世界株式インデックス・ファンド」の強力なライバルが出現しました。税込みで0.15336%という格安の信託報酬で世界中の株式に投資できる「eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」が2018年3月19日から売り出されます。

まとめ

「つみたてNISA」では米国の株式市場を中心に米国以外の先進国や新興国にも分散投資することが理想ですが、米国、先進国、新興国に対して個別に投資信託を選ぶのではなく、世界株に連動する1本の投資信託を軸にして、必要に応じて米国の株式市場に連動する投資信託を追加することを考えてみて下さい。

世界株の候補としては運用コストの低い「eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)」、日本の株式市場にこだわるなら運用コストは少し高くなりますが日本を含む全世界の株式市場に投資できる「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」を選ぶといいでしょう。

米国株式市場の成長に期待をされている方は期待の大きさに合わせて米国の株式市場に連動する「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」を追加してもOKです。

私も2019年1月から現在のポートフォリオを見直す予定にしており、「eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)」と「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」を中心に「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」を比較サンプルとして少額だけ追加することを検討しています。