ネット証券各社の「つみたてNISA」の人気商品ランキング|1位はひふみプラス

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「つみたてNISA」に興味はあっても、どの投資信託に投資していいのかわからないという人も多いのではないでしょうか。

この記事では、マネックス証券、楽天証券、SBI証券という大手3社の「つみたてNISA」でどのような投資信託が選ばれているのかをご覧頂きながら、選ばれている理由について解説してます。

選べる投資信託の数は金融機関によって異なる

「つみたてNISA」で利用できる投資信託は2018年4月23日現在で145本となっており、この制度がスタートした当初の103本から42本の投資信託が追加されています。今後も対象となる投資信託は増えていくものと思われますが、全ての金融機関で100本を超える全ての対象商品が利用できる訳ではありません。

例えば、りそな銀行で「つみたてNISA」を利用する場合、利用できる投資信託はグループ会社である「りそなアセットマネジメント」が運用する4つの投資信託に限定されており、それ以外の投資信託に投資することはできません。

野村證券の場合はりそな銀行ほど露骨に自社グループの投資信託だけをゴリ押しすることはありませんが、それでも利用できるのは6本の投資信託のみであり、そのうち3つは自社グループが運用する商品です。

投資信託の数が多いと選ぶのが大変だという理由のようですが、さすがに4本や6本の投資信託だけでは自由にアセットアロケーションを調整することもできませんし、運用コストを低くすることもできません。

「つみたてNISA」についての詳しい解説は以下の記事でまとめてありますので是非ご覧下さい。

「つみたてNISA」に興味はあるけど、具体的にどのような制度なのか良く知らないという人にむけて、事前の知識がゼロでも3分で「つみたてNISA」の制度を理解してもらい、自身を持って運用をスタートして頂けるように解説してみました。

品揃えで選ぶならネット専業証券

「大は小を兼ねる」という意味では利用できる投資信託の数は多いに越したことはありません。大手のネット専業証券では100本以上の投資信託を利用することができますので、「つみたてNISA」の口座をつくるには最適です。

投資経験の少ない人が、100本以上もある投資信託から自分にぴったりのものを選び出すのは大変だと思う方もいらっしゃるかと思いますが、実は「つみたてNISA」の場合は誰が選んでもこの10本の中から選ぶことになるだろうという定番の人気商品がありますので、実際には10本から1本、あるいは数本を選ぶだけOKです。

「つみたてNISA」の対象となる投資信託は販売手数料が無料ですし、信託報酬も低いことから、証券会社が積極的に「つみたてNISA」の対象となる投資信託を売りつけるというようなことがありません。

証券会社の営業マンは販売手数料や信託報酬が高いアクティブ運用の投資信託を積極的に販売しますので、「つみたてNISA」の対象となる投資信託の人気は利用者の自主的選択によるものだと考えていいでしょう。

人気上位10本は大手3社でほとんど同じ

下記の表は、マネックス証券、楽天証券、SBI証券の4月1日から4月30日における「つみたてNISA」の積立件数についてまとめたものです。

順位マネックス証券楽天証券SBI証券
1ひふみプラスひふみプラスひふみプラス
2eMAXIS Slim先進国株楽天全世界株式インデックスeMAXIS Slim先進国株
3ニッセイ外国株式インデックスeMAXIS Slim先進国株ニッセイ外国株式インデックス
4楽天全世界株式インデックス楽天全米株式インデックスeMAXIS Slimバランス(8資産均等型)
5楽天全米株式インデックスニッセイ外国株式インデックスeMAXIS Slim新興国株式
6eMAXIS Slim新興国株式eMAXIS Slim新興国株式楽天全米株式インデックス
7eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)ニッセイTOPIXインデックス
8iFreeS&P500世界経済インデックスファンド楽天全世界株式インデックス
9世界経済インデックスファンドニッセイTOPIXインデックス世界経済インデックスファンド
10ニッセイTOPIXインデックスニッセイ日経225インデックスニッセイ日経225インデックス

3社とも1位は「ひふみプラス」

大手3社のネット専業証券の全てで1位の座を獲得しているのは「ひふみプラス」です。「つみたてNISA」の対象となる投資信託は145本ですが、そのうち129本がインデックスファンドであり、アクティブ運用の投資信託は16本しかありません。

「ひふみプラス」は数少ないアクティブ運用の投資信託です。人気の理由をひと言で説明するのは難しいのですが、マーケットの下げ局面における強さと、高い運用実績が魅力です。

日本の株式市場に投資するなら信託報酬が0.17%の「ニッセイ TOPIX インデックスファンド」に投資するという選択肢もあるのですが、信託報酬が1.06%でも実際にTOPIXよりも高い運用実績を出している「ひふみプラス」を選ぶ投資家の方がはるかに多いというのが現実です。「ひふみプラス」については以下の記事で詳しく解説しています。

投資信託を積立てる場合、インデックスファンドを選ぶのが一般的ですが、最近ではアクティブ運用の投資信託を選ぶ人も増えてきています。今回は「つみたてNISA」の対象となっている15本のアクティブ運用型投資信託の中から人気化必至の1本をご紹介します。

上位は海外の株式市場に投資する投資信託

日本の株式市場への投資は「ひふみプラス」や「ニッセイ TOPIX インデックスファンド」でOKですが、日本にだけ投資するというのではリスク分散が不十分です。過去のリターンから考えても日本を除く先進国22カ国にも分散投資しておくほうがいいでしょう。

このようなことから、「つみたてNISA」の人気投資信託の2位、3位は先進国に投資する投資信託が選ばれています。先進国に投資するなら2013年12月から運用されている実積を評価して、信託報酬が0.2%の「ニッセイ外国株式インデックスファンド」を選ぶか、2017年2月からの運用ながら信託報酬が0.12%の「eMAXIS Slim先進国株」を選ぶ人が多いようです。

どちらを選んでも問題ないと思いますが、今から「つみたてNISA」をスタートするなら短い運用期間ながらも既に純資産額が112億円を上回っている「eMAXIS Slim先進国株」を選ぶ方が信託報酬が低い分だけ有利な運用ができるのではないかと思います。

また、1本の投資信託で日本を含む先進国と新興国の株式市場に投資できる「楽天全世界株式インデックス」を選ぶという人も多く、楽天証券では2位に「楽天全世界株式インデックス」がランクインしています。

株式以外にも投資するバランスファンドも人気

株式だけに投資する投資信託は期待できるリターンが高い反面、リーマンショックによる株式市場の急落の時のように、下落した株価が回復するまでに何年間もかかるという場合もあります。

このような値動きには精神的に耐えられないという方は、世界の株式市場だけではなく、世界の債券市場にも同時に分散投資するバランスファンドに投資すのもいいでしょう。

数あるバランスファンドの中で最も人気が高いのが、信託報酬が0.17%の「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」です。日本、先進国、新興国の株式市場と債券市場、日本の不動産、先進国の不動産に対してそれぞれ均等(12.5%)に投資するのが8資産均等型の特徴です。1本の投資投資で世界の株式、債券、不動産に投資できるため、分散効果は抜群です。

「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」の次に人気があるバランスファンドは「世界経済インデックスファンド」です。「つみたてNISA」における金融庁の分類によると「世界経済インデックスファンド」はアクティブ型の投資信託ということになっていますが、実際の運用は世界各国の株式と債券にGDBの比率に合わせて分散投資します。

株式と債券に対して50%ずつ投資し、「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」のように不動産に投資することはありません。2009年から運用されており、純資産額も560億円に迫る人気ファンドです。信託報酬が0.54%ですのでアクティブ型としては格安ですが、インデックスファンドと比べると少し高く感じるかも知れません。

「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」は2017年5月からの運用ですので運用実績は1年しかありませんが、純資産額は114億円(2018年5月時点)となっており、比較可能な直近の1年間の運用実績でも「世界経済インデックスファンド」と大きな差はありません。信託報酬から考えると、今から「つみたてNISA」を始める方には「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」をオススメします。

まとめ

「つみたてNISA」では今回ご紹介した10本程度の投資信託に人気が集中しており、これから「つみたてNISA」をはじめる方は、これら10本の投資信託の中からお好きなものを組合せて運用するか、1本で世界中の株式に投資する全世界型や、1本で世界の株式と債券に投資するバランスファンドを選ぶといいでしょう。