ウェルスナビのロボアドとTHEO(テオ)の人気機能を比較する

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日本のロボアド市場において人気を二分している「ウェルスナビ」と「THEO(テオ)」。この記事では両社のサービスを比較しながら人気の機能をチェックしていきます。

ウェルスナビは投資経験者にも人気

ウェルスナビのホームページに記載されている顧客属性情報によると顧客の90%が投資経験者であると書いてあります。何をもって投資経験者というのかは不明ですが、わざわざ顧客属性を宣伝している理由としては「経験者が頼りにするくらい優秀な運用を提供しているサービスである」とか、「色々と自分で試した結果、最後にたどり着く究極のサービスである」というようなブランドイメージを狙っているのかも知れません。

ロボアドのサービスは富裕層向けに提供されているラップ口座やファンドラップの廉価版というイメージが強いかも知れませんが、その理由は手数料の安さと最低利用可能額の低さにあります。

ラップ口座は年間2%~3%の手数料が必要ですが、ロボアドでは1%前後というのが一般的です。また、最低利用可能額についてもラップ口座は数百万円から数千万円ですが、ロボアドでは5万円から10万円というお手頃な資金からスタートできるのが魅力です。

「ウェルスナビ」も初期段階では最低利用可能額は100万円でしたので、ある程度の金融資産を持つ投資経験者がターゲット層になっていたものと思われます。

その後、最低利用可能額は30万円に引き下げられ、現在では10万円から利用できるようになっており、比較的若い投資未経験者による利用も増えてきているものと思われます。

テオは投資未経験者向けサービス

テオのホームページによると彼らのロボアドサービスを利用している顧客の89%が「ほぼ投資未経験者」だということで、利用者の過半数が20代から30代、40代を含めると80%を占めるということです。テオはウェルスナビのターゲット層とは異なり、投資未経験者の若年層をターゲットにしているようです。

◆追記(2018年7月1日)

2018年1月31日時点の公開データによると、顧客の81%が「ほぼ投資未経験者」、保有資産額が100万円未満の利用者が20%、100万円から500万円未満の利用者が30%を占めており、これから金融資産を形成していこうという「資産形成層」の利用が半数を占めており、約75%の人が50万円以下で運用中だということです。

ウェルスナビもテオも手数料は預かり資産の1%(現金部分を除く、年率・税別)程度ですが、最低利用可能金額についてはウェルスナビよりも低く設定し、これから資産を形成していく若年層が利用しやすい商品設計で差別化していたことがよくわかります(※2020年4月14日現在、「ウェルスナビ」と「THEO(テオ)」の最低利用可能額はどちらも10万円になっています)。

ターゲットは異なりますが、運用対象は両社とも米国市場に上場している投資信託(ETF)ですので株式市場の影響以外に為替レートの影響で運用成績が変動します。

「日本円換算ではマイナスでもドル換算ではプラスの利回り」なんて状況も普通に発生するのですが、10年から20年といった長期の国際分散投資であることを前提に考えると為替レートの変動はさほど大きな問題にはならないだろうと思います。

また、THEO(テオ)では2018年5月から「AIサポート」機能が実装され、国内のロボアドで初めてAI(人工知能)を導入することに成功しています。

THEO(テオ)に関する最新の情報は以下の記事で詳しく解説しています。

投資のプロである「機関投資家」が利用している最先端の運用ノウハウを1万円から利用できるTHEO(テオ)は、「スマートベータ戦略」でリターンの最大化に挑戦する「リターンにこだわる」ロボアドです。この記事では進化がとまらないTHEO(テオ)の最新情報や特徴をまとめ、THEO(テオ)のメリット・デメリットについてわかりやすく解説しています。

リバランスするタイミングの違い

両社のサービスを比べてみると、ウェルスナビの提案するポートフォリオはシンプルなので、リバランスと言われるポートフォリオのバランス調整のための売買は追加の入金時や出金時を除くと原則半年に1回です。それに対してテオのポートフォリオは組み入れるETFの種類が豊富で採用される数もウェルスナビより多く、ポートフォリオのリバランスは入金がなくても毎月行われます。

ウェルスナビの運用はあくまでインデックス運用を忠実に行うことを目指しており、優秀な少数のETFでじっくりと運用するスタンス。テオはできることならベンチマークとなるインデックスよりも高い利回りを目指したいという「スマートベータ戦略」であるため、組み入れるETFの数が多く、リバランスの頻度も高くなっています。

適度なリバランスはポートフォリオのパフォーマンスを向上させますが、リバランスにおいて注意が必要となるのが税金の問題です。例えば、国内株式に比べて外国株式の上昇率が高い状態が続くとポートフォリオのバランスとしては外国株式への資金配分が多くなる一方で、国内株式の資金配分が少なくなっていきます。

そこで値上がりした外国株式を売却し、その売却によって得た資金で国内株式を購入することでポートフォリオのバランスを調整するのですが、売却益には課税が発生しますので、結果的に運用資産全体で見た場合には資金が目減りするこになります。従って、あまりにも頻繁にリバランスを行うと、意図しないパフォーマンスの悪化が発生するリスクがあります。

その点を考慮して、ウェルスナビやTHEO(テオ)では積立時や入金時において、配分率の低下した資産クラスを多目に購入し、出金時には配分率が高くなった資産クラスを多目に売却することでリバランスを実行し、無駄な税金の支払いを防止する機能を持っています。

また、ウェルスナビのサービスとして自動税金最適化(DeTAX)機能があります。一言で言うと、年内で利食いをしたなら年を越す前に損切りもして税金の支払額を最小に抑える機能です(※同様の機能はテオでも「テオ タックス オプティマイザー」として実装されています)。

証券取引経験者であれば誰でも自分でやっていることかも知れませんが、ロボアドのサービスとしては国内ではウェルスナビが最初に実装した機能です。ウェルスナビの最新のサービスの詳細は以下の記事でまとめていますので、ご興味のある方は是非ご覧下さい。

数あるロボアドのサービスの中で、「ウェルスナビ」は預かり資産、運用者数においてNo.1※のトップブランドであることは間違いありません(※一般社団法人日本投資顧問業協会「契約資産状況(最新版)(2019年9月末現在)」よりモーニングスター社調べ(2019年12月時点))。今回はロボアド「ウェルスナビ」のサービスの特徴や、「ウェルスナビ」のメリット・デメリットについて解説していきます。

手数料のディスカウント制度

ここ4年程度の期間で見ると、証券会社が年間2%~3%の高い手数料で提供しているラップ口座のサービスも、年間1%の手数料で提供しているロボアドのサービスも実質的な運用実績に大きな違いはなさそうです。

2019年まで続いた比較的安定した右上がりの相場では、手数料の低いロボアドも高いラップ口座もそれなりの運用実績になっているのは当然です。

ただこの先、コロナショックによる株価急落後の相場状況によっては手数料の差が運用実績に大きな影響を与える可能性があり、ロボアドが実力を発揮しやすい状況に変化していくことも考えられます。

贅沢を言わせてもらえば、ロボアドも更なる手数料の引き下げによるサービスの向上などが期待されるところですが、 ウェルスナビには資産運用を継続した期間と運用金額に応じて手数料が最大10%の割引となる「長期割」という手数料のディスカウント制度があります。ただし、「長期割」はウェルスナビに直接口座を開設した顧客に限定したサービスであり、SBI、ANA、ソニー銀行などを経由して口座を開設した場合は適用されませんのでご注意下さい。

同様に、「THEO(テオ)」にも「テオ カラーパレット」というディスカウント制度があり、ディスカウント率は最大35%となっています。ディスカウント制度の詳細につきましては以下の記事で詳しく解説しています。

この記事では「THEO(テオ)」の手数料が最大35%オフになる「THEO Color Palette(テオ カラーパレット)」と「ウェルスナビ」の「長期割」ではどちらがお得なのかをユーザー目線で比べてみました。

また、2017年10月25日からサービスを開始したマネックスアドバイザーでは手数料が0.3%程度まで引き下げられています。運用対象が国内ETFであるという点やポートフォリオの構成などにおいてウェルスナビやTHEO(テオ)とは異なりますので、単純に比較することはできませんが、選択肢の一つとして以下の記事で詳しく解説しています。ご興味のある方は是非ご覧下さい。

ロボット・アドバイザーによる運用額は右肩上がりに増えてきており、2020年には1兆円~5兆円規模になるとも言われています。そして2017年10月25日にスタートしたマネックス証券の新しいロボアドであるマネックスアドバイザーはこの新市場の起爆剤となるかも知れません。

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