ウェルスナビのロボアドとTHEO(テオ)の人気機能を比較する

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日本のロボアド市場における先駆者のひとつであるウェルスナビは既に預かり資産が300億円ということですので、この記事を書いている2017年11月現在において国内最大級のロボアドサービス提供業者であると言えます。

◆2018年5月19日追記

2018年4月6日のプレスリリースによると「ウェルスナビ」の申込件数は9万口座、預かり資産700億円を突破し、口座数、預かり資産の両部門でロボアドNo.1となっています。また、2018年2月1日より最低運用額が30万円から10万円に引下げられました。

ウェルスナビのライバルとしてテオ(THEO)がありますが、こちらも提携先の口座数も考えると、口座数ではウェルスナビに負けていないかも知れません。この記事では両社のサービスを比較しながら人気の機能をチェックしていきます。

ウェルスナビは投資経験者向けサービス

ウェルスナビのホームページに記載されている顧客属性情報によると顧客の90%が投資経験者であると書いてあります。何をもって投資経験者というのかは不明ですが、わざわざ顧客属性を宣伝している理由としては「経験者が頼りにするくらい優秀な運用を提供しているサービスである」とか、「色々と自分で試した結果、最後にたどり着く究極のサービスである」というようなブランドイメージを狙っているのかも知れません。

ロボアドのサービスは富裕層向けに提供されているラップ口座やファンドラップの廉価版というイメージが強いのですが、その理由は手数料の安さにあります。

ラップ口座は年間2%~3%の手数料が必要ですが、ロボアドでは1%前後というのが一般的です。また、最低利用可能額についてもラップ口座は数百万円から数千万円ですが、ロボアドでは1万円から30万円というお手頃な資金からスタートできるのが魅力です。

そのような中でウェルスナビのロボアドサービスは業界で最も金額が大きい30万円という金額に設定されています。以前は100万円からのスタートでしたので、ある程度の金融資産を持つ投資経験者がターゲット層になっていたものと思われます。その後、30万円から利用できるようになってからは若年層の利用も増えてきているはずですが、30万円のお金を初めてのサービスで運用してみようかと思える人は投資に対して真剣に考えている層であることは間違いありません。

◆追記(2018年1月5日)

現在ウェルスナビでは、2018年1月末までに口座開設をした人を対象に、10万円からウェルスナビを利用できるキャンペーンを実施しています。このキャンペーンは11月、12月、1月と連続して延長されていますので、近い将来においては最低利用金額が10万円に引き下げられる可能性もあります。
◆追記(2018年2月1日)
2月1日(木)より「ウェルスナビ」の最低投資金額が30万円から10万円に引き下げられました。

テオは投資未経験者向けサービス

テオのホームページによると彼らのロボアドサービスを利用している顧客の89%が「ほぼ投資未経験者」だということで、利用者の過半数が20代から30代、40代を含めると80%を占めるということです。テオはウェルスナビのターゲット層とは異なり、投資未経験者の若年層をターゲットにしているようです。

◆追記(2018年7月1日)

2018年1月31日時点の公開データによると、顧客の81%が「ほぼ投資未経験者」、保有資産額が100万円未満の利用者が20%、100万円から500万円未満の利用者が30%を占めており、これから金融資産を形成していこうという「資産形成層」の利用が半数を占めており、約75%の人が50万円以下で運用中だということです。

ウェルスナビもテオも手数料は1%ですが、最低利用可能金額についてはウェルスナビが10万円(2018年2月以降)からの取引であるのに対し、テオは1万円からサービスが利用できます。これから資産を形成していく若年層をターゲットにしていることがよくわかります。

ターゲットは異なりますが、運用対象は両社とも米国市場に上場している投資信託(ETF)ですので株式市場の影響以外に為替レートの影響で運用成績が変動します。

「日本円換算ではマイナスでもドル換算ではプラスの利回り」なんて状況も普通に発生するのですが、10年から20年といった長期の国際分散投資であることを前提に考えると為替レートの変動はさほど大きな問題にはならないだろうと思います。

また、THEO(テオ)では2018年5月から「AIサポート」機能が実装され、国内のロボアドで初めてAI(人工知能)を導入することに成功しています。

THEO(テオ)に関する最新の情報は以下の記事で詳しく解説しています。

投資のプロである「機関投資家」が利用している最新の運用ノウハウを1万円から利用できるTHEO(テオ)が、2018年5月から国内のロボアドとしては初めてAIを搭載しました。この記事では進化がとまらないTHEO(テオ)の最新情報やTHEO(テオ)のメリット・デメリットについて解説しています。

リバランスするタイミングの違い

両社のサービスを比べてみると、ウェルスナビの提案するポートフォリオはシンプルなので、リバランスと言われるポートフォリオのバランス調整のための売買は追加の入金時や出金時を除くと原則半年に1回です。それに対してテオのポートフォリオは組み入れるETFの種類が豊富で採用される数もウェルスナビより多く、ポートフォリオのリバランスは入金がなくても毎月行われます。

ウェルスナビの運用はあくまでインデックス運用を忠実に行うことを目指しており、優秀な少数のETFでじっくりと運用するスタンス。テオはできることならベンチマークとなるインデックスよりも高い利回りを目指したいという「スマートベータ戦略」であるため、組み入れるETFの数が多く、リバランスの頻度も高くなっています。

適度なリバランスはポートフォリオのパフォーマンスを向上させますが、リバランスにおいて注意が必要となるのが税金の問題です。例えば、国内株式に比べて外国株式の上昇率が高い状態が続くとポートフォリオのバランスとしては外国株式への資金配分が多くなる一方で、国内株式の資金配分が少なくなっていきます。

そこで値上がりした外国株式を売却し、その売却によって得た資金で国内株式を購入することでポートフォリオのバランスを調整するのですが、売却益には課税が発生しますので、結果的に運用資産全体で見た場合には資金が目減りするこになります。従って、あまりにも頻繁にリバランスを行うと、意図しないパフォーマンスの悪化が発生するリスクがあります。

その点を考慮して、ウェルスナビやTHEO(テオ)では積立時や入金時において、配分率の低下した資産クラスを多目に購入し、出金時には配分率が高くなった資産クラスを多目に売却することでリバランスを実行し、無駄な税金の支払いを防止する機能を持っています。

また、ウェルスナビの独自サービスとして自動税金最適化(DeTAX)機能があります。一言で言うと、年内で利食いをしたなら年を越す前に損切りもして税金の支払額を最小に抑える機能です。

証券取引経験者であれば誰でも自分でやっていることですが、ロボアドのサービスとしては国内ではウェルスナビだけの機能です。ウェルスナビの最新のサービスの詳細は以下の記事でまとめていますので、ご興味のある方は是非ご覧下さい。

数あるロボアドのサービスの中で、ウェルスナビは預かり資産、利用者数においてNo.1のトップブランドであることは間違いありません。今回はウェルスナビのサービスの特徴や、ウェルスナビのメリット・デメリットについて解説していきます。

クイック入金への対応の違い

ウェルスナビ、THEO(テオ)のいずれも銀行からの自動引き落としによる毎月1万円からの積立ができ、積立に関する手数料は無料となっています。ただし、それ以外の入金についてはウェルスナビではクイック入金と呼ばれるサービスを提供しており、いつでもリアルタイムで入金ができ、入金時の振込手数料も無料となりますが、THEO(テオ)では今のところクイック入金には対応していません。

FX取引の利用者などにとっては当たり前のサービスになっているクイック入金ですが、1万円からのサービスで業者に振込手数料を負担させるのは気の毒に思ってしまうのは私が元業界人だからでしょう。今後の対応に期待しましょう。

2018年6月4日追記:クイック入金への対応

THEO(テオ)からの発表によると2018年6月末を目処にメガバンク3行(三井住友銀行・みずほ銀行・三菱UFJ銀行)およびSBI住信ネット銀行・じぶん銀行からのクイック入金が利用可能となるそうです。

ロボアドも手数料引下げ競争がスタート

ここ3年程度の期間で見ると、証券会社が年間2%~3%の高い手数料で提供しているラップ口座のサービスも、年間1%の手数料で提供しているロボアドのサービスもそれなりの運用実績を出しています。

3年前まで元本割れしていた投資信託が今では利回りで10%を超える実績を出しているようなものも多く見られる現状では、手数料の低いロボアドも高いラップ口座もそれなりの運用実績になっているのは当然です。

ただこの先、株価上昇のスピードが鈍ってくると手数料の差が運用実績に大きな影響を与えることが予想されるため、ロボアドが実力を発揮しやすい状況に変化していく可能性もあります。

贅沢を言わせてもらえば、ロボアドも更なる手数料の引き下げによるサービスの向上などが期待されるところですが、 ウェルスナビでは資産運用を継続した期間と運用金額に応じて手数料が割引になる「長期割」というサービスを開始しました。ただし、「長期割」はウェルスナビに直接口座を開設した顧客に限定したサービスであり、SBI、ANA、ソニー銀行などを経由して口座を開設した場合は適用されませんのでご注意下さい。

また、2017年10月25日からサービスを開始したマネックスアドバイザーでは手数料が0.3%程度まで引き下げられています。運用対象が国内ETFであるという点やポートフォリオの構成などにおいてウェルスナビやTHEO(テオ)とは異なりますので、単純に比較することはできませんが、選択肢の一つとして以下の記事で詳しく解説しています。ご興味のある方は是非ご覧下さい。

ロボット・アドバイザーによる運用額は右肩上がりに増えてきており、2020年には1兆円~5兆円規模になるとも言われています。そして2017年10月25日にスタートしたマネックス証券の新しいロボアドであるマネックスアドバイザーはこの新市場の起爆剤となるかも知れません。

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