つみたてNISAで絶対に外せないオススメの全世界株式ファンド厳選5本

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地球儀

積立投資に全世界の株式に分散投資するタイプの投資信託を選ぶ人が増えています。

この記事では「つみたてNISA」で成功するために必要な「分散」という考え方をたった1本の投資信託で実践できる「全世界株式(世界株)ファンド」の中からプロがオススメする厳選5本の投資信託をご紹介しています。

成長が続く世界経済に投資する

初心者が資産運用で成功するために必要な3つのポイントは、「長期」「分散」「積立」だと言われています。このような考え方をベースに金融庁が「非課税」という特典付きでスタートした制度が「つみたてNISA」です。

「つみたてNISA」を一言で説明すると、年間40万円までの積立投資によって発生する利益に対する税金を、最長20年間免除してくれる制度です。ただし、投資対象は金融庁が長期投資に適したものであると判断した152本の投資信託(および3本のETF)の中から選ばなくてはなりません(2018年7月20日時点)。

長期積立投資で成功するには、特定の国や地域の経済成長に賭けるような投資は避け、できるだけ世界中に分散して投資することで世界経済の成長に合わせたリターンを狙うことが重要です。

この先、どこの国や地域の経済が最も成長するのかを確実に予測することは不可能ですが、長期的な視点で見ると世界経済は緩やかな右肩上がりの成長を続けています。

「つみたてNISA」では不確実な予想で大きなリターンを狙うのではなく、世界中に分散投資することで世界経済の成長に合わせた平均的なリターンを狙うのが正解です。

平均的なリターンでも大きな利益

「つみたてNISA」のような長期積立投資では、ドルコスト平均法による買い付け価格の平準化や複利運用による効果が発揮されることにより、世界経済の成長にリンクした平均的なリターンが生み出す利益は皆さんが想像している以上に大きなものとなります。

世界経済の成長にリンクした安定的な運用とは、数字で表現すると年率3%から10%未満の範囲でリターンを狙う運用をイメージしておけばいいでしょう。

例えば、毎月3万円を年利5%(年複利)で20年間積み立てた場合、積み立てた元本の合計は720万円、運用益は500万円となりますので元利合計1220万円の金融資産を手に入れることができます。

本来であれば運用益の500万円に対しては20.315%の税金を支払う必要があり、手元に残る利益額は398万円に減ってしまうのですが、非課税制度である「つみたてNISA」を利用すれば500万円の利益はそのまま手元に残すことができます。

好みで選ぶ分散スタイル

世界に分散して投資すると言っても、実際にどこまで分散するかという点については好みの分かれるところだと思います。

世界の株式市場の時価総額から計算した世界経済における先進国のシェアは約8割程度となっており、世界中の先進国に投資するだけでも国際分散投資としては十分に機能します。

先進国だけでなく新興国にも投資しなければ本当の意味での世界経済の成長にはリンクしないという考え方もありますが、新興国が世界の株式市場に占める時価総額の割合は1割程度です。

直近の10年間におけるパフォーマンスを比べてみると、先進国のインデックスが5.4%のペースで成長しているのに対し、新興国では1.6%の成長率になっており、一般的なイメージほど新興国が高い成長率を実現しているという訳ではありません。

投資対象として大型株を中心に投資するのか中小型株にまで幅広く投資するのかという点についても、長期的な視点で過去の実績を見る限りにおいて大きな差が見られるわけではありません。

以上のことから、少なくとも先進国23か国以上に分散投資しているということが、全世界の株式市場に分散投資していると言える最低条件となりそうです。

シンプルに安定的なリターンを狙う

全世界の株式市場に分散投資しつつも、政情不安や財政問題を抱えていることが多い新興国への投資は行わず、安定的な運用を目指したいという方は、先進国23か国の株式市場に分散投資できる投資信託を選ぶといいでしょう。

ただし、日本の株式市場は長期的に見ると先進国の中で唯一右肩上がりとは言えない値動きとなっています。日経平均で言うと1989年12月29日につけた3万8915円87銭の高値を2018年になった今でも大きく下回ったままの状態であり、長期積立投資の投資対象としては微妙な存在だと言えます。

先進国の株式市場の動きに連動する最も代表的な指数はMSCI World Indexですが、個人的にはMSCI World Indexから日本株を除いた「MSCIコクサイインデックス」に連動する投資信託を選ぶことをオススメします。

「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」

「つみたてNISA」の対象となっている投資信託の中で、最も低コストで「MSCIコクサイインデックス」に連動するのが「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」です。

「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」は信託報酬が0.12%(税込み)、純資産額が186億円(2018年8月10時点)、1年間のトータルリターンが12.5%、インベスターズリターン(保有者の実際のリターン)が15.14%という申し分のない投資信託です。

「MSCIコクサイインデックス」に連動する投資信託は他にもたくさんありますが、同じ指数に連動する投資信託であれば信託報酬が低い方が投資家にとっては有利な運用が可能となります。

「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」は業界最安の信託報酬を維持することを明言しており、長期積立投資には最適な投資信託だと言えます。

ちなみに先進国の株式市場に連動する指数としては「FTSE Developed All Cap Index」も有名ですが、「つみたてNISA」では「EXE-i つみたて先進国株式ファンド」のみがこの指数に連動しています。

ただし、「EXE-i つみたて先進国株式ファンド」は純資産額が3億7500万円(2018年8月10日時点)しかなく、繰り上げ償還リスクが気になりますので「つみたてNISA」での利用はオススメできません。

世界中の大型株に投資したい

先進国にだけ投資するのではなく、新興国にも投資しておきたいという人は、世界47カ国の大型株を中心とした2495社の値動きに連動する「MSCI ACWI Index」指数をベンチマークとする投資信託を選ぶといいでしょう。

「MSCI ACWI Index」には投資対象に日本を含むものと含まないものがありますが、既にご説明させて頂きました理由により、個人的には「MSCI ACWI Index」(除く日本株)」に連動する投資信託を選ぶことをオススメします。

「eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」

「つみたてNISA」の対象となっている投資信託の中で、最も低コストで「MSCI ACWI Index」(除く日本株)」に連動する投資信託が「eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)」です。

「eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)」の信託報酬は国内最安の0.15%(税込み)となっており、2018年3月19日に設定されたばかりの新しい投資信託にもかかわらず、2018年8月10日時点の純資産額が16億円を上回る水準まで増えている人気ファンドとなっています。

「eMAXIS Slimシリーズ」は同じ指数に連動する投資信託との比較において、国内最安を維持することを明言していますので長期積立投資には最適だと言えます。

「投信ブロガーが選ぶ!ファンド・オブ・ザ・イヤー2017」で1位の座を獲得した「 楽天・全世界株式インデックス・ファンド」の強力なライバルが出現しました。税込みで0.15336%という格安の信託報酬で世界中の株式に投資できる「eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」が2018年3月19日から売り出されます。

世界中の小型株にも投資したい

先進国、新興国の大型株だけにではなく、小型株にまで幅広く投資したいという方は、世界47カ国、中小型株を含めた7782社の値動きに連動する「FTSE Global All Cap Index」をベンチマークとする投資信託に投資するのがいいでしょう。

「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」

「FTSE Global All Cap Index」に連動する投資信託として最も有名なものと言えば、米国市場に上場している投資信託である「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF」だと思います。

ただし、米国市場で取引されている「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF」に直接投資するためには日本円をドルに両替するためのコストや売買手数料などを負担する必要がありますし、そもそも「つみたてNISA」の対象商品ではありませんので非課税で運用することができません。

そこで登場したのが「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」です。「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」は少額の積立投資に利用できなかった「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF」に投資する投資信託として注目を集め、2017年の「投信ブロガーが選ぶ!ファンド・オブ・ザ・イヤー」で第1位に選ばれた程の人気商品となっています。

「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」の信託報酬は0.23%(税込み)、純資産は115億円(2018年8月10日時点)となっており、SBI証券、楽天証券、マネックス証券が毎月発表している「つみたてNISA」の人気商品ランキングにおいても常に上位にランクインしています。

世界中の株式と債券に投資したい

これまでご紹介した投資信託は全て株式だけに投資する株式投資信託でしたが、リターンの安定化をお望みになる方は株式にだけ投資するのではなく、世界中の債券市場にも分散投資できるバランス型の投資信託を利用するのがいいでしょう。

バランス型の投資信託を利用するメリットは、株式だけではなく債券にも投資することで、株式市場が値下がりした場合のダメージを緩和できることです。

ただし、株式市場が値上がりした場合のリターンは株式投資信託に比べてやや小さくなるというデメリットもありますので、バランス型の投資信託はある程度のリスクをとりながらも高いリターンを狙うべき20代、30代の方よりも、リスクを抑えたい40代、50代の方にオススメしたい投資信託です。

「楽天・インデックス・バランス・ファンド」

これまで世界中の株式市場と債券市場に時価総額ベース、あるいはGDPベースでバランス良く投資できる投資信託として高い人気を保持していたのは「セゾン バンガード・グローバルバランスファンド(信託報酬:0.68%)」と「世界経済インデックスファンド(信託報酬:0.54%)」の2本ですが、信託報酬がやや割高なアクティブ運用の投資信託という点がネックとなっていました。

2018年7月に登場した「楽天・インデックス・バランス・ファンド」は世界の株式市場への投資として「バンガード・トータル・ワールド・ストック(VT)」、世界の債券市場への投資として「バンガード・グローバル・ボンド・インデックス・ファンド」への投資を行うことでシンプルなインデックス運用を実現しており、信託報酬を低く抑えています。

信託報酬が0.24%の「株式重視型(株式比率7割)」、0.25%の「均等型(株式比率5割)」、0.26%の「債券重視型(株式比率3割)」の3種類がありますが、私が個人的にオススメしたいのは「株式重視型」です。

「セゾン バンガード・グローバルバランスファンド」や「世界経済インデックスファンド」は運用資産の50%を債券市場で運用するというやや保守的なファンドですが、「楽天・インデックス・バランス・ファンド(株式重視型)」は運用資産の70%を株式市場で運用するやや積極的なバランスファンドとなっており、幅広い年齢層の方にご利用頂ける商品設計となっています。

低コストで世界中の株式市場と債券市場に最適なバランスで投資できるバランスファンド「楽天・インデックス・バランス・ファンド」が発売されました。この記事では「楽天・インデックス・バランス・ファンド」の優位性や投資する際のポイントなどについて解説しています。

世界経済の中心に幅広く投資したい

全世界の株式市場における米国の株式市場が占める割合は時価総額ベースで52%程度となっており、米国の株式市場に投資するだけで世界の株式市場の半分に投資したことになります。米国の企業はグローバルにビジネスを展開しており、世界経済の動向は米国市場の株式市場に速やかに反映されると言っても過言ではありません。

著名な投資家であるウォーレン・バフェット氏は資産の90%を米国の株式市場の動きに連動するS&P500に投資することを妻に勧めていると言われるくらい、S&P500は米国市場を代表する株価指数となっています。

このようなことから、米国市場への投資をお考えの方はS&P500に連動する投資信託を選んでおくといいでしょう。

「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」

米国の株式市場の動きを代表する指数として最初に思い浮かぶのは「NYダウ」だという人も多いかと思います。

しかしながら、「NYダウ」は米国を代表する30銘柄の株価から計算される株価平均型の指数であるのに対し、S&P500は米国市場の80%をカバーする加重平均型の指数であり、「NYダウ」よりも忠実に米国の株式市場の値動きを反映します。

「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の信託報酬は0.17%、2018年7月3日に設定されたばかりの投資信託ですが純資産は順調に増加してきており、2018年8月10日時点で既に13億6600万円となっています。

「楽天・全米株式インデックス・ファンド 」の強力なライバルとして「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」が登場することになりました。この記事では、米国市場の株式に投資する際の選択肢として、どちらの投資信託を選択すべきかについて解説しています。

S&P500よりももっと幅広く米国市場に投資したという方は、米国市場の大型株だけでなく中小型株も含めた約4000銘柄の値動きに連動する「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」をベンチマークとする「楽天・全米株式インデックス・ファンド(信託報酬:0.17%)」に投資するのもいいでしょう。

まとめ

全世界の株式市場への投資は積立投資におけるスタンダードとなりつつあります。

一昔前までは複数の投資信託を組み合わせることでしか実現できなかった全世界への投資が、1本の投資信託に投資するだけで低コストに実現してしまう今の状況は個人投資家にとっては非常にありがたい状況だと言えます。

2018年1月からスタートした「つみたてNISA」を利用すれば全世界の株式市場への積立投資を20年間非課税で続けることができますので、まだ「つみたてNISA」をご利用されていないという方は是非検討されてみてはいかがでしょう。